スカイラインクーペは日産が1962年から2016年にかけて販売していた2ドアクーペです。
日産を代表する高級スポーツセダン「スカイライン」から派生して、2ドアハッチバッククーペモデルとして市場に投入された車がスカイラインクーペです。
同社が販売しているフェアレディZを攻めたスポーティなクーペという位置付けとするならば、スカイラインの系譜を引き継いだスカイラインクーペはスポーツクーペでありながら、落ち着いたラグジュアリーなデザインが特徴的な大人のクーペと呼ぶに相応しい車となります。
国内では2016年をもって販売を終了いたしましたが、海外では現在もなお販売され続けていますので、今後改めて国内販売を復活することもあるかもしれません。
なおスカイラインクーペは販売以降11回ものフルモデルチェンジを行っており、最終モデルは12代目モデルとなります。(初代〜9代目モデルのスカイラインクーペは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
以下ではスカイラインクーペの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
10代目 R34系スカイラインクーペ(1998-2001)
10代目 R34系スカイラインクーペの基本情報
10代目スカイラインクーペは1998年に登場し、型式の末尾に共通する記号から通称R34系と呼ばれています。
10代目 R34系スカイラインクーペの型式
10代目スカイラインクーペの型式はHR34、ER34、ENR34、BNR34の4種類です。
このうちHR34/ENR34/BNR34型スカイラインクーペは市場の中古車台数がわずかなためこのページでは割愛します。
10代目 R34系スカイラインクーペのグレード
10代目スカイラインクーペの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | ER34 |
---|---|
標準 | 25GT |
上級 | 25GT-V |
スポーツ | 25GT ターボ |
10代目 R34系スカイラインクーペのスペック
10代目スカイラインクーペのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
ER34 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 2500cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1340〜1430kg |
想定実燃費 | 7.4km/L |
10代目 R34系スカイラインクーペの維持費の目安
10代目スカイラインクーペの維持費※は年間320,575円(月あたり約26,700円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、ER34型スカイラインクーペは2000〜2500ccの課税クラスに該当します。
またER34型スカイラインクーペはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額され51,700円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、ER34型スカイラインクーペは1000〜1500kgの課税クラスに該当します。
またER34型スカイラインクーペはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税は約50%増額され18,900円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
10代目スカイラインクーペは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 ER34 189,200円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の10代目スカイラインクーペの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
ER34 | |
対人賠償責任保険 | 10 |
対物賠償責任保険 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 11 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
10代目 R34系スカイラインクーペの中古車価格帯
10代目スカイラインクーペ(ER34型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
ER34 | |
1998年 | 80〜495万円 |
1999年 | 110〜420万円 |
2000年 | 100〜495万円 |
2001年 | 110〜555万円 |
11代目 V35系スカイラインクーペ(2003-2007)
11代目 V35系スカイラインクーペの基本情報
11代目スカイラインクーペは2003年に登場し、型式の末尾に使用されている記号から通称V35系と呼ばれています。
11代目 V35系スカイラインクーペの型式
11代目スカイラインクーペの型式はCPV35型のみです。
11代目 V35系スカイラインクーペのグレード
11代目スカイラインクーペの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | CPV35 |
---|---|
標準 | 350GT |
上級 | 350GT プレミアム |
11代目 V35系スカイラインクーペのスペック
11代目スカイラインクーペのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
CPV35 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 3500cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1530〜1550kg |
想定実燃費 | 7.7km/L |
11代目 V35系スカイラインクーペの維持費の目安
11代目スカイラインクーペの維持費※は年間332,075円(月あたり約27,700円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
CPV35型スカイラインクーペは3000〜3500ccの課税クラスに該当します。
またCPV35型スカイラインクーペはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額され66,700円となります。 - 重量税
CPV35型スカイラインクーペは1500〜2000kgの課税クラスに該当します。
またCPV35型スカイラインクーペはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税が約40%増額され22,800円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
11代目スカイラインクーペは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 CPV35 181,800円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の11代目スカイラインクーペの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
CPV35 | |
対人賠償責任保険 | 11 |
対物賠償責任保険 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 3 |
車両保険 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
11代目 V35系スカイラインクーペの中古車価格帯
11代目スカイラインクーペ(CPV35型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
CPV35 | |
2003年 | 30〜165万円 |
2004年 | 35〜235万円 |
2005年 | 30〜165万円 |
2006年 | |
2007年 |
12代目 V36系スカイラインクーペ(2007-2016)
12代目 V36系スカイラインクーペの基本情報
12代目スカイラインクーペは2007年に登場し、型式の末尾に使用されている記号から通称V36系と呼ばれています。
12代目 V36系スカイラインクーペの型式
12代目スカイラインクーペの型式はCKV36型のみです。
12代目 V36系スカイラインクーペのグレード
12代目スカイラインクーペの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | CKV36 |
---|---|
標準 | 370GT Aパッケージ |
標準 | 370GT |
上級 | 370GT タイプP |
最上級 | 370GT タイプSP |
スポーツ | 370GT タイプS |
12代目 V36系スカイラインクーペのスペック
12代目スカイラインクーペのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
CKV36 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 3700cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1620〜1690kg |
想定実燃費 | 8.2km/L |
12代目 V36系スカイラインクーペの維持費の目安
12代目スカイラインクーペの維持費※は年間314,375円(月あたり約26,200円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
CKV36型スカイラインクーペは3500〜4000ccの課税クラスに該当します。
また新車登録後に13年以上が経過した一部のCKV36型スカイラインクーペは環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 CKV36 66,500円 76,400円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
CKV36型スカイラインクーペは1500〜2000kgの課税クラスに該当します。
また新車登録後すでに13年以上が経過した一部のCKV36型スカイラインクーペは環境負荷の観点から重量税が約40%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 CKV36 16,400円 22,800円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
12代目スカイラインクーペは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 CKV36 170,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の12代目スカイラインクーペの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
CKV36 | |
対人賠償責任保険 | 3 |
対物賠償責任保険 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 10 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
12代目 V36系スカイラインクーペの中古車価格帯
12代目スカイラインクーペ(CKV36型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
CKV36 | |
2007年 | 50〜295万円 |
2008年 | 55〜245万円 |
2009年 | 70〜235万円 |
2010年 | 75〜240万円 |
2011年 | 120〜275万円 |
2012年 | |
2013年 | 125〜265万円 |
2014年 | |
2015年 | |
2016年 |
スカイラインクーペのライバル車
スカイラインクーペとよく比較されるライバル車としては同社が販売するスポーツクーペのフェアレディZのほか、車格は異なりますが同じスポーツクーペとしてトヨタの86やスバルのBRZなどと比較される方もいらっしゃるようです。