シルビアは日産が1965年から2002年にかけて販売していたクーペです。
シルビアは気軽にスポーツ走行を楽しめるライトウェイトの2ドアクーペとして登場し、当時のスポーツカーブームに乗じていわゆるデートカーとして爆発的な人気を博しました。
スタイリングの美しさ、FR駆動を採用した走行性能の高さ、比較的手が出しやすい車両価格帯などがあいまって、現在でもドリフト走行やドレスアップ用のベースカーとして若い世代を中心に安定した人気を誇ります。
シルビアの車名はギリシャ神話に登場する清楚な乙女の名前に由来し、美しいスタイリングが特徴的なスポーツクーペに相応しい名前となっています。
なおシルビアは販売開始から6回のフルモデルチェンジを行っており、最終モデルは7代目モデルとなります。(初代〜4代目モデルのシルビアは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
以下ではシルビアの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
5代目 S13系シルビア(1988-1993)
5代目 S13系シルビアの基本情報
5代目シルビアは1988年に登場し、型式に共通して使用されている記号から通称S13系と呼ばれています。
5代目 S13系シルビアの型式
5代目シルビアの型式はS13、KS13、PS13、KPS13の4種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量やハイキャス(電子制御四輪操舵機構)の有無によって区分されています。
型式 | 排気量 | ハイキャス |
---|---|---|
S13 | 1800cc | 無 |
KS13 | 有 | |
PS13 | 2000cc | 無 |
KPS13 | 有 |
5代目 S13系シルビアのグレード
5代目シルビアの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | S13 | KS13 | PS13 | KPS13 |
---|---|---|---|---|
廉価 | J’s | J’s ハイキャス-Ⅱ | J’s | J’s スーパーハイキャスパッケージ |
標準(ノンターボ) | Q’s Q’s ダイヤセレクション |
Q’s ハイキャス-Ⅱ Q’s ダイヤセレクション ハイキャス-Ⅱ |
Q’s Q’s SC Q’s クラブセレクション オールマイティ |
Q’s スーパーハイキャスパッケージ Q’s SC スーパーハイキャスパッケージ Q’s クラブセレクション スーパーハイキャスパッケージ |
スポーツ(ターボ) | K’s K’s ダイヤセレクション |
K’s ハイキャス-Ⅱ K’s ダイヤセレクション ハイキャス-Ⅱ |
K’s K’s クラブセレクション |
K’s スーパーハイキャスパッケージ K’s クラブセレクション スーパーハイキャスパッケージ |
5代目 S13系シルビアのスペック
5代目シルビアのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
S13 KS13 |
PS13 KPS13 |
|
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 1800cc | 2000cc |
駆動方式 | 2WD | |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー or ハイオク | |
車両重量 | 1090〜1180kg | 1110〜1210kg |
想定実燃費 | 8.5km/L | 7.7km/L |
5代目 S13系シルビアの維持費の目安
5代目シルビアの維持費※は型式によって異なり、年間277,975~293,875円(月あたり約23,200~24,500円)が目安となります。
- S13/KS13型シルビア
→277,975円/年(約23,200円/月) - PS13/KPS13型シルビア
→293,875円/年(約24,500円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、5代目シルビアはすべて同じ課税グレード(1500〜2000cc)に該当します。
また5代目シルビアはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額され45,400円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、5代目シルビアはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また5代目シルビアはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税が約50%増額され18,900円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
5代目シルビアは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。(一部のターボエンジンを搭載したグレードの使用燃料はハイオクとなります。)型式 燃料代 S13
KS13152,900円 PS13
KPS13168,800円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の5代目シルビアの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |||
---|---|---|---|---|
S13 | KS13 | PS13 | KPS13 | |
対人賠償責任保険 | 11 | 7 | 11 | 11 |
対物賠償責任保険 | 2 | 8 | 6 | 6 |
搭乗者傷害保険 | 6 | 11 | 7 | 15 |
車両保険 | 5 | 7 | 15 | 11 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
5代目 S13系シルビアの中古車価格帯
5代目シルビアの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
S13 KS13 |
PS13 KPS13 |
|
1988年 | 160〜415万円 | ー |
1989年 | ||
1990年 | ||
1991年 | 80〜315万円 | |
1992年 | ー | |
1993年 |
6代目 S14系シルビア(1993-1998)
6代目 S14系シルビアの基本情報
6代目シルビアは1993年に登場し、型式に共通して使用されている記号から通称S14系と呼ばれています。
6代目 S14系シルビアの型式
6代目シルビアの型式はS14、CS14の2種類です。
それぞれの型式は以下のとおりハイキャス(電子制御四輪操舵機構)の有無によって区分されています。
型式 | ハイキャス |
---|---|
S14 | 無 |
CS14 | 有 |
6代目 S14系シルビアのグレード
6代目シルビアの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | S14 | CS14 |
---|---|---|
廉価 | J’s | – |
標準(ノンターボ) | Q’s Q’s タイプS Q’s クラブセレクション Q’s エアロ Q’s SE Q’s SE ダイヤセレクションⅡ Q’s エアロSE |
Q’s タイプS 電動スーパーハイキャスパッケージ Q’s エアロ 電動スーパーハイキャスパッケージ Q’s エアロSE 電動スーパーハイキャスパッケージ |
スポーツ(ターボ) | K’s K’s タイプS K’s エアロ K’s エアロSE |
K’s タイプS 電動スーパーハイキャスパッケージ K’s エアロ 電動スーパーハイキャスパッケージ K’s エアロSE 電動スーパーハイキャスパッケージ |
6代目 S14系シルビアのスペック
6代目シルビアのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
S14 CS14 |
|
エンジン | ガソリン |
排気量 | 2000cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1140〜1280kg |
想定実燃費 | 9.2km/L |
6代目 S14系シルビアの維持費の目安
6代目シルビアの維持費※は年間277,275円(月あたり約23,100円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、6代目シルビアはすべて同じ課税グレード(1500〜2000cc)に該当します。
また6代目シルビアはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額され45,400円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、6代目シルビアはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また6代目シルビアはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税が約50%増額され18,900円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
6代目シルビアは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 S14
CS14152,200円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の6代目シルビアの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
S14 | CS14 | |
対人賠償責任保険 | 11 | 9 |
対物賠償責任保険 | 10 | 4 |
搭乗者傷害保険 | 9 | 7 |
車両保険 | 15 | 14 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
6代目 S14系シルビアの中古車価格帯
6代目シルビアの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
S14 CS14 |
|
1993年 〜 1998年 |
70〜295万円 |
7代目 S15系シルビア(1999-2002)
7代目 S15系シルビアの基本情報
7代目シルビアは1999年に登場し、型式の記載から通称S15系と呼ばれています。
7代目 S15系シルビアの型式
7代目シルビアの型式はS15型のみです。
7代目 S15系シルビアのグレード
7代目シルビアの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | S15 |
---|---|
標準(ノンターボ) | スペックS スペックS Gパッケージ スペックSエアロ スペックS bパッケージ スペックS Lパッケージ スペックS Vパッケージ |
スポーツ(ターボ) | スペックR スペックR 電動スーパーハイキャスパッケージ スペックRエアロ スペックR bパッケージ スペックR タイプB スペックR Lパッケージ スペックR Vパッケージ |
7代目 S15系シルビアのスペック
7代目シルビアのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
S15 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 2000cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1200〜1270kg |
想定実燃費 | 9.3km/L |
7代目 S15系シルビアの維持費の目安
7代目シルビアの維持費※は年間275,575円(月あたり約23,000円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、S15型シルビアは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
またS15型シルビアはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額され45,400円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、S15型シルビアは1000〜1500kgの課税クラスに該当します。
またS15型シルビアはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税が約50%増額され18,900円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
7代目シルビアは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 S15 150,500円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の7代目シルビアの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
S15 | |
対人賠償責任保険 | 9 |
対物賠償責任保険 | 11 |
搭乗者傷害保険 | 11 |
車両保険 | 15 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
7代目 S15系シルビアの中古車価格帯
7代目シルビア(S15型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
S15 | |
1999年 | 90〜295万円 |
2000年 | 90〜385万円 |
2001年 | 70〜430万円 |
2002年 | 105〜485万円 |
シルビアのライバル車
シルビアとよく比較されるライバル車としては、同年代に販売されていた車両ではトヨタのセリカ、現在販売されている車両ではトヨタの86やスバルのBRZなどが挙げられます。