スープラはトヨタが1986年から販売しているスポーツクーペです。
日産が誇るスポーツカーのフェアレディZに対抗する形で市場に投入されたスープラは、トヨタのフラッグシップスポーツカーとして国内外の多くの方から愛される車です。
経済的な理由によるスポーツカー市場規模の縮小を受け、一度は2002年に販売を終了しましたが、長い販売休止期間を経て2019年にトヨタが誇るスポーツカーとして再び市場に登場しています。
なおスープラは1993年、2019年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は3代目モデルとなります。
以下ではスープラの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 70系スープラ(1986-1993)
初代 70系スープラの基本情報
初代スープラは1986年に登場し、すべての型式で使用されている数字が70であることから通称70系と呼ばれています。
初代 70系スープラの型式
初代スープラの型式はGA70、GA70H、JZA70、MA70の4種類です。
このうちMA70型スープラは市場の中古車台数がわずかなためこのページでは割愛します。
GA70/GA70H/JZA70型スープラのそれぞれの型式は以下のとおり排気量やボディサイズによって区分されています。
型式 | 排気量 | ボディサイズ |
---|---|---|
GA70 | 2000cc | 標準 |
GA70H | ワイド | |
JZA70 | 2500cc |
初代 70系スープラのグレード
初代スープラの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | GA70 | GA70H | JZA70 |
---|---|---|---|
廉価 | G | – | – |
標準 | GT GT エアロトップ 2.0GT |
2.5GTツインターボ 2.5GTツインターボ エアロトップ |
|
上級 | GTツインターボ GTツインターボ エアロトップ 2.0GT ツインターボ |
GTツインターボ ワイドボディ GTツインターボ ワイドボディ エアロトップ 2.0GTツインターボ ワイドボディ 2.0GTツインターボ ワイドボディ エアロトップ |
2.5GTツインターボリミテッド 2.5GTツインターボリミテッド エアロトップ |
スポーツ | – | – | 2.5GTツインターボR |
初代 70系スープラのスペック
初代スープラのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
GA70 GA70H |
JZA70 | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 2000cc | 2500cc |
駆動方式 | 2WD | |
ターボ | 混在 | 有 |
使用燃料 | ハイオク or レギュラー | ハイオク |
車両重量 | 1370〜1570kg | 1550〜1600kg |
想定実燃費 | 8.7km/L | 7.2km/L |
初代 70系スープラの維持費の目安
初代スープラの維持費※は型式によって異なり、年間285,975~332,075円(月あたり約23,800~27,700円)が目安となります。
- GA70/GA70H型スープラ
→285,975円/年(約23,800円/月) - JZA70型スープラ
→332,075円/年(約27,700円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
GA70/GA70H型スープラは1500〜2000cc、JZA70型スープラは2000〜2500ccの課税クラスに該当します。
また初代スープラはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されます。型式 税額(13年経過) GA70
GA70H45,400円 JZA70 51,700円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
GA70/GA70H型スープラはグレードにより1000〜1500kgと1500〜2000kgの課税クラスが混在しており、JZA70型スープラは1500〜2000kgの課税クラスに該当します。
グレードにより複数の課税クラスが混在するGA70/GA70H型スープラは、1500kg以下の課税クラスに該当するグレードをもとに維持費を算出しています。
また、初代スープラはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税が約50%増額されます。型式 税額(18年経過) GA70
GA70H1500kg以下:18,900円
1500kg超:25,200円JZA70 25,200円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代スープラは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。(一部のターボエンジンを搭載していないグレードのGA70型スープラの使用燃料はレギュラーとなります。)型式 燃料代 GA70
GA70H160,900円 JZA70 194,400円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代スープラの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
GA70 | GA70H | JZA70 | |
対人賠償責任保険 | 11 | 11 | 9 |
対物賠償責任保険 | 7 | 6 | 6 |
搭乗者傷害保険 | 5 | 7 | 9 |
車両保険 | 1 | 5 | 8 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 70系スープラの中古車価格帯
初代スープラの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
GA70 GA70H |
JZA70 | |
1986年 〜 1993年 |
50〜460万円 | 130〜835万円 |
2代目 80系スープラ(1993-2002)
2代目 80系スープラの基本情報
2代目スープラは1993年に登場し、型式で使用されている数字が80であることから通称80系と呼ばれています。
2代目 80系スープラの型式
2代目スープラの型式はJZA80型のみです。
2代目 80系スープラのグレード
2代目スープラの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | JZA80 |
---|---|
標準 | SZ SZ エアロトップ SZ-R |
上級 | GZ GZ エアロトップ |
スポーツ | RZ-S RZ |
2代目 80系スープラのスペック
2代目スープラのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
JZA80 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 3000cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1410〜1570kg |
想定実燃費 | 6.9km/L |
2代目 80系スープラの維持費の目安
2代目スープラの維持費※は年間341,175円(月あたり約28,400円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、JZA80型スープラは2500〜3000ccの課税クラスに該当します。
またJZA80型スープラはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していますので、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額され58,600円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
JZA80型スープラはグレードにより1000〜1500kgと1500〜2000kgの課税クラスが混在していますが、維持費は1500kg以下のグレードをもとに算出しています。
またJZA80型スープラはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していますので、環境負荷の観点から重量税が約50%増額されます。型式 税額(18年経過) JZA80 1500kg以下:18,900円
1500kg超:25,200円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目スープラは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 JZA80 202,900円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目スープラの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
JZA80 | |
対人賠償責任保険 | 10 |
対物賠償責任保険 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 3 |
車両保険 | 12 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 80系スープラの中古車価格帯
2代目スープラ(JZA80型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
JZA80 | |
1993年 〜 2002年 |
250〜1080万円 |
3代目 DB系スープラ(2019-)
3代目 DB系スープラの基本情報
3代目スープラは2代目スープラの販売終了後17年間の期間を経て2019年に登場し、すべての型式で使用されている頭文字から通称DB系と呼ばれています。
3代目 DB系スープラの型式
3代目スープラの型式はDB82、DB22、DB42、DB02の4種類です。
このうちDB02型スープラは市場の中古車台数がわずかなためこのページでは割愛します。
それぞれの型式は以下のとおり排気量やエンジンの性能(最高出力・最大トルク)によって区分されています。
型式 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|---|
DB82 | 2000cc | 197ps(145kW)/4500rpm | 32.7kg・m(320N・m)/1450~4200rpm |
DB22 | 258ps(190kW)/5000rpm | 40.8kg・m(400N・m)/1550~4400rpm | |
DB42 | 3000cc | 340ps(250kW)/5000rpm | 51.0kg・m(500N・m)/1600~4500rpm |
3代目 DB系スープラのグレード
3代目スープラの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | DB82 | DB22 | DB42 |
---|---|---|---|
標準 | SZ | SZ-R | – |
スポーツ | – | – | RZ |
3代目 DB系スープラのスペック
3代目スープラのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
DB82 DB22 |
DB42 | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 2000cc | 3000cc |
駆動方式 | 2WD | |
ターボ | 有 | |
使用燃料 | ハイオク | |
車両重量 | 1410〜1450kg | 1520kg |
想定実燃費 | 9.4km/L | 8.3km/L |
3代目 DB系スープラの維持費の目安
3代目スープラの維持費※は型式によって異なり、年間257,975~295,875円(月あたり約21,500~24,700円)が目安となります。
- DB82/DB22型スープラ
→257,975円/年(約21,500円/月) - DB42型スープラ
→295,875円/年(約24,700円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
DB82/DB22型スープラは1500〜2000cc、DB42型スープラは2500〜3000ccの課税クラスに該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された3代目スープラの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された3代目スープラには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 DB82
DB2236,000円 39,500円 DB42 50,000円 51,000円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
DB82/DB22型スープラは1000〜1500kg、DB42型スープラは1500〜2000kgの課税クラスに該当します。型式 税額 DB82
DB2212,300円 DB42 16,400円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
3代目スープラは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 DB82
DB22148,900円 DB42 168,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目スープラの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
DB82 | DB22 | DB42 | |
対人賠償責任保険 | 7 | 7 | 8 |
対物賠償責任保険 | 7 | 6 | 10 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 7 | 7 |
車両保険 | 14 | 13 | 13 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
3代目 DB系スープラの中古車価格帯
3代目スープラの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
DB82 DB22 |
DB42 | |
2019年 | 435〜715万円 | 570〜710万円 |
2020年 | 450〜600万円 | 590〜900万円 |
スープラのライバル車
スープラとよく比較されるライバル車としては、日産のフェアレディZやスカイラインクーペなどが挙げられます。