ソリオはスズキが2005年から販売しているトールワゴンタイプのコンパクトカーです。
ソリオの前身はワゴンRソリオで、その名のとおりソリオはワゴンRのボディサイズを一回り拡大した車という位置付けで開発された車です。
ワゴンRの上級車ということで背の高いトールワゴンタイプで広い室内空間や取り回しの良いコンパクトなサイズ感が特徴で、2015年にグッドデザイン賞を受賞するなどデザインも洗練されており、軽自動車より一段階上級のトールワゴンを求めるユーザー層に高く評価されています。
また3代目ソリオの一部型式ではハイブリッドを採用しており低燃費であることも特徴となりますので、環境に配慮したいとお考えの方やガソリン代を抑えたいとお考えの方にもおすすめの車となります。
このソリオはスペイン語で王様や王座という意味を持ち、その名のとおりトールワゴンの最上級車としてふさわしい名前といえます。
なおソリオは2011年、2015年、2020年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は4代目モデルとなります。(初代モデルのソリオ、およびフルモデルチェンジ直後の4代目モデルのソリオは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
以下ではソリオの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
2代目ソリオ(2011-2015)
2代目ソリオの基本情報
2代目ソリオの型式
2代目ソリオの型式はMA15S型のみです。
2代目ソリオのグレード
2代目ソリオの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | MA15S |
---|---|
廉価 | G |
標準 | X X-DJE |
上級 | S S-DJE |
デザイン | バンディット バンディット DJE |
2代目ソリオのスペック
2代目ソリオのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
MA15S | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 1200cc |
駆動方式 | 2WD or 4WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
車両重量 | 1000〜1110kg |
想定実燃費 | 15.8km/L |
2代目ソリオの維持費の目安
2代目ソリオの維持費※は年間185,775円(月あたり約15,500円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
MA15S型ソリオは1000〜1500ccの課税クラスに該当するため、34,500円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
MA15S型ソリオはグレードにより500〜1000kgと1000〜1500kgの課税クラスが混在しており、1000kgを超える重量のMA15S型ソリオの一部グレードはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。
維持費は1000kg以下のグレードをもとに算出しています。型式 エコカー 標準税額 MA15S 1000kg以下:ー
1000kg超:7,500円1000kg以下:8,200円
1000kg超:12,300円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
MA15S型ソリオは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MA15S 82,300円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目ソリオの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
MA15S | |
対人賠償責任保険 | 7 |
対物賠償責任保険 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 8 |
車両保険 | 7 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目ソリオの中古車価格帯
2代目ソリオの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
MA15S | |
2011年 | 15〜110万円 |
2012年 | 15〜115万円 |
2013年 | 15〜130万円 |
2014年 | 25〜125万円 |
2015年 | 40〜145万円 |
3代目ソリオ(2015-)
3代目ソリオの基本情報
3代目ソリオの型式
3代目ソリオの型式はMA26S、MA36S、MA46Sの3種類です。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類によって区分されています。
型式 | エンジン |
---|---|
MA26S | ガソリン |
MA36S MA46S |
ハイブリッド |
MA36S型ソリオとMA46S型ソリオはいずれもハイブリッドエンジンを搭載したモデルですが、厳密にはハイブリッドシステムの方式が異なりMA36S型ソリオで採用されているシステムが『マイルドハイブリッド』、MA46S型ソリオで採用されているシステムが『フルハイブリッド』と呼ばれ、区別されています。
その名が示すとおり、マイルドハイブリッドでは最高出力3.1馬力、最大トルク5.1kg-mのISGと呼ばれる発電機がアイドリングストップ後のエンジンの再始動やエンジンの駆動支援を行うのに対し、フルハイブリッドではISG+最高出力13.6馬力、最大トルク3.1kg-mのMGUと呼ばれる駆動モーターを搭載し、アイドリングストップ後のエンジンの再始動やホイールの直接駆動を行います。
したがって実燃費の傾向としては『マイルドハイブリッド(MA36S)<フルハイブリッド(MA46S)』となります。
3代目ソリオのグレード
3代目ソリオの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | MA26S | MA36S | MA46S |
---|---|---|---|
標準 | G | ハイブリッドMX | ハイブリッドSX |
上級 | ー | ハイブリッドMZ | ハイブリッドSZ |
デザイン | バンディット ハイブリッドMV | バンディット ハイブリッドSV |
3代目ソリオのスペック
3代目ソリオのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
MA26S | MA36S | MA46S | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
排気量 | 1300cc | ||
駆動方式 | 2WD or 4WD | 2WD | |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
車両重量 | 930〜970kg | 950〜990kg | 990kg |
想定実燃費 | 15.6km/L | 17.3km/L | 19.4km/L |
3代目ソリオの維持費の目安
3代目ソリオの維持費※は型式によって異なり、年間163,275~179,575円(月あたり約13,600~15,000円)が目安となります。
- MA26S型ソリオ
→179,575円/年(約15,000円/月) - MA36S型ソリオ
→171,375円/年(約14,300円/月) - MA46S型ソリオ
→163,275円/年(約13,600円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、3代目ソリオはすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された3代目ソリオの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された3代目ソリオには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 MA26S 30,500円 34,500円 MA36S MA46S - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、3代目ソリオはすべて同じ課税クラス(500〜1000kg)に該当します。
また3代目ソリオはすべての型式がエコカーに認定されているため、重量税は軽減され5,000円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
3代目ソリオは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MA26S 83,300円 MA36S 75,100円 MA46S 67,000円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目ソリオの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
MA26S | MA36S | MA46S | |
対人賠償責任保険 | 3 | 6 | 3 |
対物賠償責任保険 | 7 | 5 | 5 |
搭乗者傷害保険 | 6 | 7 | 7 |
車両保険 | 7 | 8 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
3代目ソリオの中古車価格帯
3代目ソリオの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
MA26S | MA36S | MA46S | |
2015年 | 35〜105万円 | 60〜165万円 | 95〜165万円 |
2016年 | 60〜185万円 | ||
2017年 | 40〜115万円 | 85〜195万円 | 90〜180万円 |
2018年 | 55〜125万円 | 75〜185万円 | 130〜185万円 |
2019年 | 85〜160万円 | 110〜215万円 | 150〜210万円 |
2020年 | 100〜175万円 | 130〜225万円 | 160〜205万円 |
ソリオのライバル車
ソリオとよく比較されるライバル車としては、日産のキューブやトヨタのルーミー(タンク)、ホンダのフリードスパイクなどが挙げられます。