フィットシャトルはホンダが2011年から販売しているステーションワゴンです。
フィットシャトルはその名のとおりホンダを代表するコンパクトカーであるフィットをベースとして、リヤシートから後部を延長するような形で室内空間を拡大したステーションワゴンとして開発されました。
ホンダでは2005年から2010年にかけて1500ccクラスのステーションワゴンでエアウェイブを販売しており、同排気量クラスのフィットシャトルは実質的な後継車とされています。
シャトルという名前はスペースシャトルに由来し、先進の技術と安全性を示す言葉として用いられています。
初代モデルではベースとなったフィットの名前を冠していましたが、2代目モデルではフィットが頭から外れシャトルに変更されました。
なおフィットシャトルは2015年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではフィットシャトルの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 GG系/GP系フィットシャトル(2011-2015)
初代 GG系/GP系フィットシャトルの基本情報
初代フィットシャトルは2011年に登場し、型式に共通する頭文字から通称GG系(ハイブリッドモデルはGP系)と呼ばれています。
初代 GG系/GP系フィットシャトルの型式
初代フィットシャトルの型式はGG7、GG8、GP2の3種類です。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの種類や駆動方式によって区分されています。
型式 | エンジン | 駆動方式 |
---|---|---|
GG7 | ガソリン | 2WD |
GG8 | 4WD | |
GP2 | ハイブリッド | 2WD |
初代 GG系/GP系フィットシャトルのグレード
初代フィットシャトルの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | GG7 | GG8 | GP2 |
---|---|---|---|
廉価 | 15C | ハイブリッド-C | |
標準 | 15X | ハイブリッド | |
上級 | ー | ハイブリッド・スマートセレクション ハイブリッド・ナビプレミアムセレクション |
初代 GG系/GP系フィットシャトルのスペック
初代フィットシャトルのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
GG7 | GG8 | GP2 | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
排気量 | 1500cc | 1300cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
車両重量 | 1140〜1150kg | 1210〜1230kg | 1190〜1210kg |
想定実燃費 | 14.9km/L | 13.4km/L | 18.3km/L |
初代 GG系/GP系フィットシャトルの維持費の目安
初代フィットシャトルの維持費※は型式によって異なり、年間173,775~204,575円(月あたり約14,500~17,000円)が目安となります。
- GG7型フィットシャトル
→194,775円/年(約16,200円/月) - GG8型フィットシャトル
→204,575円/年(約17,000円/月) - GP2型フィットシャトル
→173,775円/年(約14,500円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、初代フィットシャトルはすべて同じ課税グレード(1000〜1500cc)に該当しますので、34,500円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代フィットシャトルはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
またハイブリッドエンジンを搭載したGP2フィットシャトルはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 GG7 ー 12,300円 GG8 GP2 7,500円 ー - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代フィットシャトルは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 GG7 87,200円 GG8 97,000円 GP2 71,000円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代フィットシャトルの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
GG7 | GG8 | GP2 | |
対人賠償責任保険 | 6 | 2 | 8 |
対物賠償責任保険 | 7 | 6 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 6 | 9 |
車両保険 | 5 | 4 | 5 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 GG系/GP系フィットシャトルの中古車価格帯
初代フィットシャトルの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
GG7 | GG8 | GP2 | |
2011年 | 20〜60万円 | 30〜105万円 | 20〜85万円 |
2012年 | 30〜65万円 | 20〜95万円 | |
2013年 | 30〜65万円 | 30〜85万円 | |
2014年 | 45〜75万円 | 30〜115万円 | |
2015年 | 45〜95万円 |
2代目 GK系/GP系シャトル(2015-)
2代目 GK系/GP系シャトルの基本情報
2代目シャトルは2015年に登場し、型式に共通する頭文字から通称GK系(ハイブリッドモデルはGP系)と呼ばれています。
2代目 GK系/GP系シャトルの型式
2代目シャトルの型式はGK8、GK9、GP7、GP8の4種類です。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの種類や駆動方式によって区分されています。
型式 | エンジン | 駆動方式 |
---|---|---|
GK8 | ガソリン | 2WD |
GK9 | 4WD | |
GP7 | ハイブリッド | 2WD |
GP8 | 4WD |
2代目 GK系/GP系シャトルのグレード
2代目シャトルの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | GK8 | GK9 | GP7 | GP8 |
---|---|---|---|---|
標準 | G G ホンダセンシング |
ハイブリッド ハイブリッド ホンダセンシング |
||
上級 | ー | ハイブリッドX ハイブリッドX ホンダセンシング |
||
最上級 | ハイブリッドZ ハイブリッドZ ホンダセンシング |
2代目 GK系/GP系シャトルのスペック
2代目シャトルのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |||
---|---|---|---|---|
GK8 | GK9 | GP7 | GP8 | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | ||
排気量 | 1500cc | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
ターボ | 無 | |||
使用燃料 | レギュラー | |||
車両重量 | 1130kg | 1190〜1200kg | 1190〜1240kg | 1260〜1300kg |
想定実燃費 | 19.0km/L | 18.2km/L | 21.7km/L | 19.3km/L |
2代目 GK系/GP系シャトルの維持費の目安
2代目シャトルの維持費※は型式によって異なり、年間158,675~174,975円(月あたり約13,200~14,600円)が目安となります。
- GK8型シャトル
→167,175円/年(約13,900円/月) - GK9型シャトル
→174,975円/年(約14,600円/月) - GP7型シャトル
→158,675円/年(約13,200円/月) - GP8型シャトル
→166,175円/年(約13,800円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、2代目シャトルはすべて同じ課税グレード(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された2代目シャトルの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された2代目シャトルには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 GK8 30,500円 34,500円 GK9 GP7 GP8 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目シャトルはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
またGK8/GP7/GP8型シャトルはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 GK8 7,500円 – GK9 – 12,300円 GP7 7,500円 – GP8 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目シャトルは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 GK8 68,400円 GK9 71,400円 GP7 59,900円 GP8 67,400円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目シャトルの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |||
---|---|---|---|---|
GK8 | GK9 | GP7 | GP8 | |
対人賠償責任保険 | 6 | 7 | 8 | 4 |
対物賠償責任保険 | 6 | 4 | 7 | 6 |
搭乗者傷害保険 | 5 | 6 | 7 | 6 |
車両保険 | 6 | 6 | 9 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 GK系/GP系シャトルの中古車価格帯
2代目シャトルの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
なおGK9型シャトルは市場に流通する中古車が少ないため、全年式をとおした中古車価格帯としています。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |||
---|---|---|---|---|
GK8 | GK9 | GP7 | GP8 | |
2015年 | 70〜175万円 | 70〜185万円 | 50〜185万円 | 60〜195万円 |
2016年 | 70〜170万円 | 80〜175万円 | 105〜175万円 | |
2017年 | 95〜175万円 | 100〜185万円 | 110〜185万円 | |
2018年 | 110〜185万円 | 125〜210万円 | 135〜205万円 | |
2019年 | 165〜230万円 | 165〜260万円 | 180〜235万円 | |
2020年 | 160〜245万円 | 180〜255万円 | 220〜255万円 |
フィットシャトルのライバル車
フィットシャトルとよく比較されるライバル車としては、トヨタのカローラフィールダーや日産のウイングロードなどが挙げられます。