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フェアレディZは日産が1969年から販売しているスポーツクーペです。

かつて日産がダットサンブランドで販売していたダットサン・フェアレディの後継車として1969年に登場、主要モデルをオープンタイプからスポーツクーペタイプに変更し販売を開始しました。

【往年の名車ダットサン・フェアレディ】

スポーツカーらしいロングノーズ・ショートデッキの洗練されたデザインが特徴の本格FRスポーツカーであるフェアレディZは日本国内はもとより海外のスポーツカー市場でも高い人気を誇ります。

国内海外を問わずカー・オブ・ザ・イヤーをはじめとした数々の賞を受賞するなど、評価の高さはもはや説明不要の日本を代表するスポーツクーペといえるでしょう。

フェアレディZの車名は、花売り娘が優雅な女性に変貌していく過程を描いたミュージカル「マイフェアレディ」が由来とされています。
フェアレディは英語で貴婦人を指し、ここに究極という意味合いを込めたアルファベットの最後の文字「Z」が付け加えられています。

なおフェアレディZは1978年、1983年、1989年、2002年、2008年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は6代目モデルとなります。（初代〜3代目モデルのフェアレディZは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。）

以下ではフェアレディZの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。

4代目 Z32系フェアレディZ（1989-2000）

4代目 Z32系フェアレディZの基本情報

4代目フェアレディZは1989年に登場し、すべての型式に共通する記号から通称Z32系と呼ばれています。

4代目 Z32系フェアレディZの型式

4代目フェアレディZの型式はZ32、GZ32、CZ32、GCZ32の4種類です。

それぞれの型式は以下のとおりターボの有無や乗車定員によって区分されています。

型式 ターボ 定員
Z32 無 2名
GZ32 4名
CZ32 有 2名
GCZ32 4名
※4代目フェアレディZのそれぞれの型式はターボの有無や乗車定員などが異なるものの、排気量や駆動方式は同等ですのでスペック・維持費の目安・中古車価格帯の項目ではまとめて紹介します。

4代目 Z32系フェアレディZのグレード

4代目フェアレディZの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード Z32 GZ32 CZ32 GCZ32
廉価 バージョンS 2シーター・標準ルーフ
バージョンS 2シーター・Tバールーフ		 バージョンS 2by2・Tバールーフ バージョンS ツインターボ 2シーター・標準ルーフ
バージョンS ツインターボ 2シーター・Tバールーフ		 バージョンS ツインターボ 2by2・Tバールーフ
標準 300ZX 2シーター・標準ルーフ
300ZX 2シーター・Tバールーフ		 300ZX 2by2・Tバールーフ 300ZX ツインターボ 2シーター・標準ルーフ
300ZX ツインターボ 2シーター・Tバールーフ		 300ZX ツインターボ 2by2・Tバールーフ
上級 – 300ZX 2by2・Tバールーフ G1パッケージ – 300ZX ツインターボ 2by2・Tバールーフ G2パッケージ
スポーツ バージョンS レカロ2by2・Tバールーフ
バージョンR 2by2・Tバールーフ		 バージョンS レカロツインターボ 2by2・Tバールーフ
バージョンR ツインターボ 2by2・Tバールーフ

4代目 Z32系フェアレディZのスペック

4代目フェアレディZのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
Z32
GZ32
CZ32
GCZ32
エンジン ガソリン
排気量 3000cc
駆動方式 2WD
ターボ 混在
使用燃料 ハイオク
車両重量 1430〜1590kg
想定実燃費 7.3km/L

4代目 Z32系フェアレディZの維持費の目安

Z32／GZ32／CZ32／GCZ32

 
4代目フェアレディZの維持費※は年間330,075円（月あたり約27,500円）が目安となります。

※自動車税＋重量税＋車検費用＋自賠責＋燃料代の合計額

ー 維持費の算出根拠 ー

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    自動車税は排気量によって異なりますが、4代目フェアレディZはすべて同じ課税クラス（2500〜3000cc）に該当します。
    また4代目フェアレディZはすべての年式で新車登録後13年以上が経過していることから、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されますので58,600円となります。
  2. 重量税
    重量税は車両重量によって異なります。
    4代目フェアレディZは型式・グレードにより1000〜1500kgの課税クラス、1500〜2000kgの課税クラスが混在していますが、維持費は1500kg以下のグレードをもとに算出しています。
    また4代目フェアレディZはすべての年式で新車登録後18年以上が経過していることから、環境負荷の観点から重量税が約50%増額されます。

    型式 税額（18年経過）
    Z32
    GZ32
    CZ32
    GCZ32    		 1500kg以下：18,900円
    1500kg超：25,200円
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。
  4. 自賠責
    4代目フェアレディZは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    Z32
    GZ32
    CZ32
    GCZ32    		 191,800円

ー 任意保険料について ー

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の4代目フェアレディZの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。

※料率クラスは1～17に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
Z32 GZ32 CZ32 GCZ32
対人賠償責任保険 13 2 9 11
対物賠償責任保険 7 5 1 2
搭乗者傷害保険 15 7 9 9
車両保険 11 8 9 7

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。

4代目 Z32系フェアレディZの中古車価格帯

4代目フェアレディZの中古車価格帯は以下のとおりです。

※4代目フェアレディZは市場に流通する中古車が少ないため、全年式をとおした中古車価格帯としています。
年式 中古車価格帯（車両価格）
Z32
GZ32
CZ32
GCZ32
1989年
〜
2000年		 40〜450万円

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5代目 Z33系フェアレディZ（2002-2008）

5代目 Z33系フェアレディZの基本情報

5代目フェアレディZは2002年に登場し、型式の記載から通称Z33系と呼ばれています。

5代目 Z33系フェアレディZの型式

5代目フェアレディZの型式はZ33型のみです。

5代目 Z33系フェアレディZのグレード

5代目フェアレディZの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード Z33
廉価 ベースグレード
標準 バージョンS
バージョンT
上級 バージョンST
スポーツ バージョンニスモ

5代目 Z33系フェアレディZのスペック

5代目フェアレディZのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
Z33
エンジン ガソリン
排気量 3500cc
駆動方式 2WD
ターボ 無
使用燃料 ハイオク
車両重量 1430〜1520kg
想定実燃費 8.3km/L

5代目 Z33系フェアレディZの維持費の目安

Z33

 
5代目フェアレディZの維持費※は年間299,775円（月あたり約25,000円）が目安となります。

※自動車税＋重量税＋車検費用＋自賠責＋燃料代の合計額

ー 維持費の算出根拠 ー

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    Z33型フェアレディZは3000〜3500ccの課税クラスに該当します。
    また新車登録後13年以上が経過している一部の年式のZ33型フェアレディZは環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過
    Z33 58,000円 66,700円
  2. 重量税
    Z33型フェアレディZはグレードにより1000〜1500kgの課税クラス、1500〜2000kgの課税クラスが混在しています。
    また新車登録後13年以上が経過している一部のグレードのZ33型フェアレディZは環境負荷の観点から重量税が約40%増額され、18年が経過した車両についてはさらに約10%増額されます。
    なお維持費は1500kg以下のグレードの標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過 18年経過
    Z33 1500kg以下：12,300円
    1500kg超：16,400円    		 1500kg以下：17,100円
    1500kg超：22,800円    		 1500kg以下：18,900円
    1500kg超：25,200円
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。
  4. 自賠責
    Z33型フェアレディZは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    Z33 168,700円

ー 任意保険料について ー

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の5代目フェアレディZの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。

※料率クラスは1～17に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
Z33
対人賠償責任保険 13
対物賠償責任保険 8
搭乗者傷害保険 7
車両保険 11

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

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5代目 Z33系フェアレディZの中古車価格帯

5代目フェアレディZの中古車価格帯は以下のとおりです。

年式 中古車価格帯（車両価格）
Z33
2002年 30〜370万円
2003年 25〜245万円
2004年 35〜275万円
2005年 35〜275万円
2006年 45〜190万円
2007年 60〜305万円
2008年 85〜470万円

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6代目 Z34系フェアレディZ（2008-）

6代目 Z34系フェアレディZの基本情報

6代目フェアレディZは2008年に登場し、型式の記載から通称Z34系と呼ばれています。

6代目 Z34系フェアレディZの型式

6代目フェアレディZの型式はZ34型のみです。

6代目 Z34系フェアレディZのグレード

6代目フェアレディZの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード Z34
廉価 ベースグレード
標準 バージョンS
バージョンT
上級 バージョンST
スポーツ バージョンニスモ
ニスモ

6代目 Z34系フェアレディZのスペック

6代目フェアレディZのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
Z34
エンジン ガソリン
排気量 3700cc
駆動方式 2WD
ターボ 無
使用燃料 ハイオク
車両重量 1480〜1550kg
想定実燃費 7.8km/L

6代目 Z34系フェアレディZの維持費の目安

Z34

 
6代目フェアレディZの維持費※は年間318,075円（月あたり約26,500円）が目安となります。

※自動車税＋重量税＋車検費用＋自賠責＋燃料代の合計額

ー 維持費の算出根拠 ー

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    Z34型フェアレディZは3500〜4000ccの課税クラスに該当します。
    また新車登録後13年以上が経過している一部の年式のZ34型フェアレディZは環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。
    なお自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された6代目フェアレディZの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。（2019年9月30日以前に新車登録された6代目フェアレディZには旧税額が適用されます。）

    型式 新税額（2019/10/1以降） 旧税額 13年経過
    Z34 65,500円 66,500円 76,400円
  2. 重量税
    Z34型フェアレディZはグレードにより1000〜1500kgの課税クラス、1500〜2000kgの課税クラスが混在しています。
    また新車登録後13年以上が経過している一部のグレードのZ34型フェアレディZは環境負荷の観点から重量税が約40%増額されます。
    なお維持費は1500kg以下のグレードの標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過
    Z34 1500kg以下：12,300円
    1500kg超：16,400円    		 1500kg以下：17,100円
    1500kg超：22,800円
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。
  4. 自賠責
    Z34型フェアレディZは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    Z34 179,500円

ー 任意保険料について ー

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の6代目フェアレディZの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。

※料率クラスは1～17に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
Z34
対人賠償責任保険 6
対物賠償責任保険 6
搭乗者傷害保険 5
車両保険 10

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

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6代目 Z34系フェアレディZの中古車価格帯

6代目フェアレディZの中古車価格帯は以下のとおりです。

※6代目フェアレディZの新車価格は公式サイトをご参照ください。
年式 中古車価格帯（車両価格）
Z34
2008年 90〜285万円
2009年 100〜365万円
2010年 130〜465万円
2011年 130〜495万円
2012年 160〜335万円
2013年 180〜395万円
2014年 160〜495万円
2015年 225〜495万円
2016年 230〜485万円
2017年 250〜555万円
2018年 300〜535万円
2019年 360〜395万円
2020年 380〜585万円

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フェアレディZのライバル車

フェアレディZとよく比較されるライバル車としては、自社で販売しているスカイラインクーペやトヨタのスープラなどが挙げられます。
またボディタイプが異なりますが、フェアレディZを検討される方の中にはマツダのロードスターも検討される方も多いようです。

【型式別】日産・スカイラインクーペの維持費と中古車価格帯

2019年1月7日

【型式別】トヨタ・スープラの維持費と中古車価格帯

2018年12月22日

【型式別】マツダ・ロードスターの維持費と中古車価格帯

2018年5月29日

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