ティグアンはフォルクスワーゲンが2008年から販売しているコンパクトサイズのSUVです。
世界的なSUV人気の高まりを受けて、ミドルクラスのSUVとして販売されていたトゥアレグの弟分として市場に登場したコンパクトSUVがティグアンです。
ティグアンには比較的燃費性能の高い1.4L、2.0Lのエンジンを搭載、コンパクトで取り回しの良い車体サイズは完成度の高いパッケージとして仕上がっており、主にシティユースでの使用を想定するユーザーにオススメのモデルといえるでしょう。
車名のティグアンはドイツ語の虎(Tiger)とイグアナ(Leguan)を掛け合わせた造語で、屈強なSUVに相応しい名前となっています。
なおティグアンは2017年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではティグアンの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 5N系ティグアン(2008-2016)
初代 5N系ティグアンの基本情報
初代ティグアンは2008年に登場し、型式の頭文字にも使用されている開発コードから通称5N系と呼ばれています。
初代 5N系ティグアンの型式
初代ティグアンの型式は5NCTH、5NCAW、5NCCZの3種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量や年式によって区分されています。
型式 | 排気量 | 年式 |
---|---|---|
5NCTH | 1400cc | 2012.11-2016.12 |
5NCAW | 2000cc | 2008.9-2010.8 |
5NCCZ | 2010.9-2016.12 |
初代 5N系ティグアンのグレード
初代ティグアンの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | 5NCTH | 5NCAW | 5NCCZ |
---|---|---|---|
廉価 | |||
標準 | TSI ブルーモーションテクノロジー ラウンジエディション |
トラック&フィールド | – |
上級 | – | スポーツ&スタイル | スポーツ&スタイル 2.0TSI ライストゥン 4モーション |
スポーツ | TSI ブルーモーションテクノロジー Rラインパッケージ | Rライン | Rライン 2.0TSI Rライン 4モーション |
初代 5N系ティグアンのスペック
初代ティグアンのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
5NCTH | 5NCAW 5NCCZ |
|
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 1400cc | 2000cc |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 有 | |
使用燃料 | ハイオク | |
車両重量 | 1540kg | 1640kg |
想定実燃費 | 11.2km/L | 8.3km/L |
初代 5N系ティグアンの維持費の目安
初代ティグアンの維持費※は型式によって異なり、年間236,675~285,375円(月あたり約19,700~23,800円)が目安となります。
- 5NCTH型ティグアン
→236,675円/年(約19,700円/月) - 5NCAW/5NCCZ型ティグアン
→285,375円/年(約23,800円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
5NCTH型ティグアンは1500〜2000cc、5NCAW/5NCCZ型ティグアンは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代ティグアンの自動車税は約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 5NCTH 34,500円 39,600円 5NCAW
5NCCZ39,500円 45,400円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代ティグアンはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)に該当します。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代ティグアンの重量税は約40%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 5NCTH 16,400円 22,800円 5NCAW
5NCCZ - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代ティグアンは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 5NCTH 125,000円 5NCAW
5NCCZ168,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代ティグアンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
5NCTH | 5NCAW | 5NCCZ | |
対人賠償責任保険 | 7 | 1 | 6 |
対物賠償責任保険 | 7 | 7 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 6 | 6 | 7 |
車両保険 | 11 | 10 | 11 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 5N系ティグアンの中古車価格帯
初代ティグアンの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
5NCTH | 5NCAW 5NCCZ |
|
2008年 | ー | 50〜120万円 |
2009年 | ||
2010年 | ||
2011年 | 90〜135万円 | |
2012年 | 100〜175万円 | 90〜195万円 |
2013年 | 140〜225万円 | |
2014年 | 110〜200万円 | |
2015年 | 130〜195万円 | |
2016年 |
2代目 AD1系ティグアン(2017-)
2代目 AD1系ティグアンの基本情報
2代目ティグアンは2017年に登場し、開発コードから通称AD1系と呼ばれています。
2代目 AD1系ティグアンの型式
2代目ティグアンの型式は5NCZE、5NCZD、5NDFGFの3種類です。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類や販売年式によって区分されています。
型式 | エンジン | 販売年式 |
---|---|---|
5NCZE | ガソリン | 2017.1-2019.9 |
5NCZD | 2019.10- | |
5NDFGF | ディーゼル | 2018.8- |
2代目 AD1系ティグアンのグレード
2代目ティグアンの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | 5NCZE | 5NCZD | 5NDFGF |
---|---|---|---|
標準 | TSI コンフォートライン | TDI 4モーション コンフォートライン | |
上級 | TSI ハイライン | TDI 4モーション ハイライン | |
スポーツ | TSI Rライン | TDI 4モーション Rライン |
2代目 AD1系ティグアンのスペック
2代目ティグアンのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
5NCZE 5NCZD |
5NDFGF | |
エンジン | ガソリン | ディーゼル |
排気量 | 1400cc | 2000cc |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 有 | |
使用燃料 | ハイオク | 軽油 |
車両重量 | 1540kg | 1730kg |
想定実燃費 | 12.6km/L | 14.3km/L |
2代目 AD1系ティグアンの維持費の目安
2代目ティグアンの維持費※は型式によって異なり、年間183,675~218,775円(月あたり約15,300~18,200円)が目安となります。
- 5NCZE/5NCZD型ティグアン
→218,775円/年(約18,200円/月) - 5NDFGF型ティグアン
→183,675円/年(約15,300円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
5NCZE/5NCZD型ティグアンは1000〜1500ccの課税クラス、5NDFGF型ティグアンは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された5NCZD/5NDFGF型ティグアンの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された5NDFGF型ティグアン、およびすべての5NCZE型ティグアンには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 5NCZE – 34,500円 5NCZD 30,500円 – 5NDFGF 36,000円 39,500円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目ティグアンはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)となります。
またディーゼルエンジンを搭載した5NDFGF型ティグアンはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 5NCZE
5NCZDー 16,400円 5NDFGF 10,000円 ー - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目ティグアンは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円、軽油1Lあたり110円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 5NCZE
5NCZD111,100円 5NDFGF 76,900円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目ティグアンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
5NCZE | 5NCZD | 5NDFGF | |
対人賠償責任保険 | 5 | 7 | 6 |
対物賠償責任保険 | 1 | 7 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 9 | 7 |
車両保険 | 10 | 11 | 12 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 AD1系ティグアンの中古車価格帯
2代目ティグアンの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
5NCZE 5NCZD |
5NDFGF | |
2017年 | 190〜375万円 | ー |
2018年 | 250〜455万円 | 315〜495万円 |
2019年 | 330〜435万円 | 315〜475万円 |
2020年 | 370〜495万円 |
ティグアンのライバル車
ティグアンとよく比較されるライバル車としては、BMWのX1やアウディのQ3、ベンツのGLAクラスなどが挙げられます。