スペイドはトヨタが2012年から2020年にかけて販売していたトールワゴンタイプのコンパクトカーです。
スペイドは2004年から販売しているポルテのフルモデルチェンジにあわせて姉妹車として2012年に販売を開始、ポルテの丸みをおびた柔らかなデザインに対し直線的で攻撃的なデザインが最大の特徴です。
スペイドの名前はトランプの「SPADE♠︎」、トランプのSPADEの持つクールなイメージを車名に採用しています。
またSPACE(空間)がWIDE(広い)な車として、これらの言葉を組み合わせた造語の意味も持っており、いずれもクールなデザインで車内空間の広いスペイドに相応しい由来です。
なおスペイドは販売開始から終了までフルモデルチェンジを行っていませんので、販売モデルはひとつのみとなります。
以下ではスペイドの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
スペイド(2012-2020)
スペイドの基本情報
スペイドの型式
スペイドの型式はNSP140、NCP141、NSP141、NCP145の4種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量や駆動方式、年式によって区分されています。
型式 | 排気量 | 駆動方式 | 年式 |
---|---|---|---|
NSP140 | 1300cc | 2WD | 2012.7-2015.6 |
NCP141 | 1500cc | 2012.7-2015.6 | |
NSP141 | 2015.7-2020.12 | ||
NCP145 | 4WD | 2012.7-2020.12 |
スペイドのグレード
スペイドの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | NSP140 | NCP141 | NSP141 | NCP145 |
---|---|---|---|---|
廉価 | V | ー | V | ー |
標準 | X | X F Y |
||
上級 | ー | G |
スペイドのスペック
スペイドのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
NSP140 | NCP141 NSP141 |
NCP145 | |
エンジン | ガソリン | ||
排気量 | 1300cc | 1500cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD | |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
車両重量 | 1100〜1110kg | 1140〜1180kg | 1230〜1240kg |
想定実燃費 | 11.5km/L | 12.6km/L | 11.2km/L |
スペイドの維持費の目安
スペイドの維持費※は型式によって異なり、年間205,975~223,675円(月あたり約17,200~18,600円)が目安となります。
- NSP140型スペイド
→220,575円/年(約18,400円/月) - NCP141/NSP141型スペイド
→205,975円/年(約17,200円/月) - NCP145型スペイド
→223,675円/年(約18,600円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、スペイドはすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録されたスペイドの自動車税は減額されますが、維持費は旧税額をもとに算出しています。型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 NSP140 ー 34,500円 NCP141
NSP14130,500円 NCP145 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、スペイドはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
またNSP141型スペイドはエコカーに該当するため重量税が軽減されます。
エコカーに該当する型式と該当しない型式が混在するNCP141/NSP141型スペイドについては、エコカーに該当するNSP141型スペイドをもとに維持費を算出しています。型式 エコカー 標準税額 NSP140 ー 12,300円 NCP141
NSP1417,500円 NCP145 ー - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
スペイドは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 NSP140 113,000円 NCP141
NSP141103,200円 NCP145 116,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年のスペイドの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |||
---|---|---|---|---|
NSP140 | NCP141 | NSP141 | NCP145 | |
対人賠償責任保険 | 4 | 5 | 3 | 4 |
対物賠償責任保険 | 8 | 7 | 8 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 6 | 7 | 6 | 4 |
車両保険 | 5 | 6 | 6 | 5 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
スペイドの中古車価格帯
スペイドの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |||
---|---|---|---|---|
NSP140 | NCP141 | NSP141 | NCP145 | |
2012年 | 30〜80万円 | 20〜95万円 | ー | 15〜95万円 |
2013年 | 25〜80万円 | 15〜105万円 | 25〜105万円 | |
2014年 | 25〜70万円 | 25〜105万円 | 30〜110万円 | |
2015年 | 40〜80万円 | 30〜110万円 | 45〜120万円 | 40〜140万円 |
2016年 | ー | ー | 55〜135万円 | 85〜125万円 |
2017年 | 70〜140万円 | 90〜185万円 | ||
2018年 | 95〜155万円 | |||
2019年 | ||||
2020年 |
スペイドのライバル車
スペイドとよく比較されるライバル車としては、姉妹車のポルテのほか、同社のルーミー(タンク)やスズキのソリオなどが挙げられます。