スペーシアはスズキが2013年から販売しているスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。
スペーシアは2008年から2013年にかけて販売されていたパレットの実質的な後継車として開発されました。
「広くて便利、軽くて低燃費の軽ハイトワゴン」というコンセプトをもとに小さな子供連れのファミリー層をメインターゲットにしていて、室内空間の広さはもちろん、視界や取り回しなど運転のしやすさにも優れています。
またスズキの誇る環境技術「スズキグリーンテクノロジー」を採用することにより、クラストップレベルの燃費性能を誇ることも特徴で、これから出費が重なる家族のことが考えられています。
そんなスペーシアですから販売直後からファミリー層の高い支持を受けていて、2013年の日本カー・オブ・ザ・イヤーでもっとも優れた軽自動車として評価され「スモールモビリティ部門賞」を受賞しています。
スペーシアは英語で空間を指すSpaceをもとにしたスズキの造語、室内空間の広さが車名から分かるようにという想いで名付けられています。
軽自動車で最大クラスの室内空間を誇るスーパーハイトワゴンにピッタリの名前といえるでしょう。
なおスペーシアは2017年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではスペーシアの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 MK02系スペーシア(2013-2017)
初代 MK02系スペーシアの基本情報
初代スペーシアは2013年に登場し、型式に共通する記載から通称MK02系と呼ばれています。
初代 MK02系スペーシアの型式
初代スペーシアの型式はMK32S、MK42Sの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの種類によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
MK32S | ガソリン |
MK42S | ハイブリッド |
初代 MK02系スペーシアのスペック
初代スペーシアのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
MK32S | MK42S | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD or 4WD | |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
想定実燃費 | 17.7km/L | 19.8km/L |
初代 MK02系スペーシアの維持費の目安
初代スペーシアの維持費※は型式によって異なり、年間115,970~123,670円(月あたり約9,700~10,300円)が目安となります。
- MK32S型スペーシア
→123,670円/年(約10,300円/月) - MK42S型スペーシア
→115,970円/年(約9,700円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
初代スペーシアは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)です。
また環境負荷の関係で2015年4月以降に販売された初代スペーシアの自動車税は50%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 2015年4月以降 MK32S 7,200円 10,800円 MK42S - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また初代スペーシアはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 税額(エコカー) MK32S 2,500円 MK42S - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
初代スペーシアは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MK32S 73,400円 MK42S 65,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代スペーシアの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
MK32S | MK42S | |
対人賠償責任保険 | 1 | 2 |
対物賠償責任保険 | 1 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 2 | 2 |
車両保険 | 3 | 3 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 MK02系スペーシアの中古車価格帯
初代スペーシアの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
MK32S | MK42S | |
2013年 | 20〜120万円 | ー |
2014年 | 25〜130万円 | |
2015年 | 40〜135万円 | 40〜145万円 |
2016年 | 60〜145万円 | 50〜155万円 |
2017年 | 85〜155万円 | 60〜165万円 |
2代目 MK03系スペーシア(2017-)
2代目 MK03系スペーシアの基本情報
2代目スペーシアは2017年に登場し、型式の記載から通称MK03系と呼ばれています。
2代目 MK03系スペーシアの型式
2代目スペーシアの型式はMK53S型のみです。
2代目 MK03系スペーシアのスペック
2代目スペーシアのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
MK53S | |
エンジン | ハイブリッド |
排気量 | 660cc |
駆動方式 | 2WD or 4WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | レギュラー |
想定実燃費 | 19.2km/L |
2代目 MK03系スペーシアの維持費の目安
2代目スペーシアの維持費※は年間121,570円(月あたり約10,100円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
2代目スペーシアは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)となります。
また2代目スペーシアはすべて2015年4月以降に販売されていますので、環境負荷の関係で自動車税が50%増額され10,800円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また2代目スペーシアはエコカーに該当するため、2,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
2代目スペーシアは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MK53S 67,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目スペーシアの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
MK53S | |
対人賠償責任保険 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 2 |
車両保険 | 3 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 MK03系スペーシアの中古車価格帯
2代目スペーシアの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
MK53S | |
2017年 | 70〜180万円 |
2018年 | 60〜190万円 |
2019年 | 80〜235万円 |
2020年 | 90〜220万円 |
スペーシアのライバル車
スペーシアとよく比較されるライバル車としては、ホンダのN-BOXやダイハツのタント、日産のデイズルークスなどが挙げられます。