プリウスはトヨタが1997年から販売しているハイブリッドエンジンを搭載したハッチバックタイプのセダンです。
プリウスは販売当時世界で初めて量産されたハイブリッドカーであったことから、ユーザー層が長期使用によるバッテリーの劣化などを気にした影響もあり初代モデルの販売台数はそれほど伸びませんでしたが、2代目以降のプリウスはハイブリッドカーに対する消費者の慣れや走行性能・燃費性能の向上もあり大ヒットを続けています。
いまやプリウスはハイブリッドカーを代表するモデルといっても過言ではなく、車に環境性能や経済性を求める世界中のユーザーから愛されている車といえるでしょう。
なおプリウスは2003年、2009年、2015年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は4代目モデルとなります。(初代モデルのプリウスは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛します。)
以下ではプリウスの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
また2012年からはプリウスの派生モデルとしてプラグインハイブリッド仕様のプリウスPHVが市場に投入されていますので、この記事ではまとめて紹介します。
目次
2代目 20系プリウス(2003-2009)
2代目 20系プリウスの基本情報
2代目プリウスは2003年に登場し、型式に20という数字が使用されていることから通称20系と呼ばれています。
2代目 20系プリウスの型式
2代目プリウスの型式はNHW20型のみです。
2代目 20系プリウスのグレード
2代目プリウスの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | NHW20 |
---|---|
廉価 | Sスタンダードパッケージ |
標準 | S Sツーリングセレクション |
上級 | G Gツーリングセレクション Gツーリングセレクション・レザーパッケージ |
2代目 20系プリウスのスペック
2代目プリウスのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
NHW20 | |
エンジン | ハイブリッド |
排気量 | 1500cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
車両重量 | 1250〜1300kg |
想定実燃費 | 20.8km/L |
2代目 20系プリウスの維持費の目安
2代目プリウスの維持費※は年間165,275円(月あたり約13,800円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、2代目プリウスの型式はNHW20のみですので、課税クラスもひとつ(1000〜1500cc)となります。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した2代目プリウスの自動車税は約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 NHW20 34,500円 39,600円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目プリウスはすべてのグレードで同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また2代目プリウスはエコカーに該当するため重量税が軽減され、7,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目プリウスは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出し62,500円としています。
20系プリウスの任意保険料
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目プリウスの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
NHW20 | |
対人賠償責任保険 | 12 |
対物賠償責任保険 | 10 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 7 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 20系プリウスの中古車価格帯
2代目プリウス(NHW20型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
NHW20 | |
2003年 | 10〜30万円 |
2004年 | 10〜55万円 |
2005年 | 15〜45万円 |
2006年 | 15〜60万円 |
2007年 | 10〜65万円 |
2008年 | 10〜70万円 |
2009年 | 20〜60万円 |
20系プリウスのおすすめの年式
前期型・後期型についてはデザインに大きな変更はなく、20系プリウスの前期型と後期型の最大の違いとしてボディ剛性や遮音性の向上など実用性を高めた点が挙げられるでしょう。
また20系プリウスは現行の2世代前のモデルとなりますので中古車台数が豊富とはいえませんが、そのなかでも前期型の20系プリウスであれば2004〜2005年、後期型の20系プリウスであれば2006〜2008年の中古車が比較的まだ市場に多く存在しています。
従って、特に前期型に対するこだわりがなければより完成度を高めた後期型の20系プリウスに該当する2006年式・2007年式・2008年式の中古車をおすすめします。
なお中古車サイトで公開されている車両は全体の一部であり、実際には掲載前の車両が数多く存在します。
公開される好条件の車両はすぐに売れてしまいますので、希望条件(型式・年式・グレード・予算など)が決まっている場合は中古車サイトのチェックと併せて無料の非公開車両検索サービスを活用しましょう。
3代目 30系プリウス(2009-2015)
3代目 30系プリウスの基本情報
3代目プリウスは2009年に登場し、型式に30という数字が使用されていることから通称30系と呼ばれています。
3代目 30系プリウスの型式
3代目プリウスの型式はZVW30型のみです。
3代目 30系プリウスのグレード
3代目プリウスの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | ZVW30 |
---|---|
廉価 | L |
標準 | S Sツーリングセレクション |
上級 | G Gツーリングセレクション Gツーリングセレクション・レザーパッケージ |
3代目 30系プリウスのスペック
3代目プリウスのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
ZVW30 | |
エンジン | ハイブリッド |
排気量 | 1800cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
車両重量 | 1310〜1400kg |
想定実燃費 | 20.6km/L |
3代目 30系プリウスの維持費の目安
3代目プリウスの維持費※は年間170,875円(月あたり約14,200円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、3代目プリウスの型式はZVW30のみで課税クラスもひとつ(1500〜2000cc)ですので、39,500円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、3代目プリウスはすべてのグレードで同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また3代目プリウスはエコカーに該当するため重量税が軽減され、7,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
3代目プリウスは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出し63,100円としています。
30系プリウスの任意保険料
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目プリウスの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
ZVW30 | |
対人賠償責任保険 | 9 |
対物賠償責任保険 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 11 |
車両保険 | 8 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
3代目 30系プリウスの中古車価格帯
3代目プリウス(ZVW30型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
ZVW30 | |
2009年 | 20〜165万円 |
2010年 | 20〜175万円 |
2011年 | 20〜200万円 |
2012年 | 30〜185万円 |
2013年 | 30〜225万円 |
2014年 | 35〜190万円 |
2015年 | 40〜195万円 |
30系プリウスのおすすめの年式
30系プリウスの前期型と後期型の違いとしては、フロントマスクやリアコンビネーションランプのデザイン(スライダー画像参照)のほか、ボディ剛性や遮音性の向上など実用性の向上などが挙げられます。
30系プリウスはハイブリッドカーとしては異例のメガヒットを記録したため全年式をとおして市場にたくさんの中古車が存在していますが、その中でも特に2009〜2013年の中古車が市場に数多く出回っています。
また古い年式になるほど中古車価格の中央値も安くなっていますので、あえておすすめの年式を挙げるのであれば前期型であれば2009年式、後期型であれば2012年式の中古車をおすすめします。
なお中古車サイトで公開されている車両は全体の一部であり、実際には掲載前の車両が数多く存在します。
公開される好条件の車両はすぐに売れてしまいますので、希望条件(型式・年式・グレード・予算など)が決まっている場合は中古車サイトのチェックと併せて無料の非公開車両検索サービスを活用しましょう。
【派生モデル】30系プリウスPHV(2012-2016)
【派生モデル】30系プリウスPHVの基本情報
3代目プリウスのプラグインハイブリッドモデルとして2012年に登場したプリウスPHVは、型式に用いられている数字が30台であることから通称30系と呼ばれています。
【派生モデル】30系プリウスPHVの型式
30系プリウスPHVの型式はZVW35型のみです。
【派生モデル】30系プリウスPHVのグレード
30系プリウスPHVの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | ZVW35 |
---|---|
廉価 | L |
標準 | S |
上級 | G G レザーパッケージ |
【派生モデル】30系プリウスPHVのスペック
30系プリウスPHVのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
ZVW35 | |
エンジン | プラグインハイブリッド |
排気量 | 1800cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
車両重量 | 1400〜1440kg |
想定実燃費 | 25.7km/L |
【派生モデル】30系プリウスPHVの維持費の目安
30系プリウスPHVの維持費※は、年間158,375円(月あたり約13,200円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、30系プリウスPHVはすべて同じ課税クラス(1500〜2000cc)に該当するため39,500円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、30系プリウスPHVはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また30系プリウスPHVはエコカーに該当するため重量税が軽減され、7,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
30系プリウスPHVは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 ZVW35 50,600円
30系プリウスPHVの任意保険料
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の30系プリウスPHVの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
ZVW35 | |
対人賠償責任保険 | 5 |
対物賠償責任保険 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
【派生モデル】30系プリウスPHVの中古車価格帯
30系プリウスPHV(ZVW35型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
ZVW35 | |
2012年 | 50〜165万円 |
2013年 | 65〜135万円 |
2014年 | 70〜145万円 |
2015年 | 85〜145万円 |
2016年 |
30系プリウスPHVのおすすめの年式
また古い年式になるほど中古車価格の中央値も安くなっていますので、狙い目の年式を挙げるとすれば2012年式と2013年式の中古車をおすすめします。
なお中古車サイトで公開されている車両は全体の一部であり、実際には掲載前の車両が数多く存在します。
公開される好条件の車両はすぐに売れてしまいますので、希望条件(型式・年式・グレード・予算など)が決まっている場合は中古車サイトのチェックと併せて無料の非公開車両検索サービスを活用しましょう。
4代目 50系プリウス(2015-)
4代目 50系プリウスの基本情報
4代目プリウスは2015年に登場し、すべての型式で用いられている数字が50台であることから通称50系と呼ばれています。
4代目 50系プリウスの型式
4代目プリウスの型式はZVW50、ZVW51、ZVW55の3種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式やバッテリーの種類によって区分されています。
型式 | 駆動方式 | バッテリー |
---|---|---|
ZVW50 | 2WD | ニッケル水素電池 |
ZVW51 | リチウムイオン電池 | |
ZVW55 | 4WD | ニッケル水素電池 or リチウムイオン電池 |
4代目 50系プリウスのグレード
4代目プリウスの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | ZVW50 | ZVW51 | ZVW55 |
---|---|---|---|
廉価 | – | E | – |
標準 | S Sツーリングセレクション |
||
上級 | – | A Aツーリングセレクション Aプレミアム Aプレミアム ツーリングセレクション |
4代目 50系プリウスのスペック
4代目プリウスのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
ZVW50 ZVW51 |
ZVW55 | |
エンジン | ハイブリッド | |
排気量 | 1800cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 無 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 1310〜1390kg | 1430〜1460kg |
想定実燃費 | 23.6km/L | 21.2km/L |
4代目 50系プリウスの維持費の目安
4代目プリウスの維持費※は型式によって異なり、年間159,375~165,575円(月あたり約13,300~13,800円)が目安となります。
- ZVW50/ZVW51型プリウス
→159,375円/年(約13,300円/月) - ZVW55型プリウス
→165,575円/年(約13,800円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、4代目プリウスはすべての型式で同じ課税クラス(1500〜2000cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された4代目プリウスの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された4代目プリウスには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 ZVW50
ZVW5136,000円 39,500円 ZVW55 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、4代目プリウスはすべての型式・グレードで同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また4代目プリウスはエコカーに該当するため重量税が軽減され、7,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
4代目プリウスは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 ZVW50
ZVW5155,100円 ZVW55 61,300円
50系プリウスの任意保険料
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の4代目プリウスの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
ZVW50 | ZVW51 | ZVW55 | |
対人賠償責任保険 | 8 | 7 | 3 |
対物賠償責任保険 | 8 | 5 | 6 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 8 | 5 |
車両保険 | 9 | 9 | 8 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
4代目 50系プリウスの中古車価格帯
4代目プリウスの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
ZVW50 ZVW51 |
ZVW55 | |
2015年 | 95〜245万円 | 140〜195万円 |
2016年 | 90〜275万円 | 120〜250万円 |
2017年 | 100〜285万円 | 120〜265万円 |
2018年 | 130〜335万円 | 130〜265万円 |
2019年 | 160〜385万円 | 160〜315万円 |
2020年 | 210〜385万円 | 240〜330万円 |
50系プリウスのおすすめの年式
50系プリウスの前期型と後期型の違いとしては、フロントやリア全体のデザイン(スライダー画像参照)のほか、前期型では一部のグレードに限定されていた自動運転や衝突回避などのToyota Safety Senceを後期型では全車標準装備とするなど、トヨタの先進技術の標準化が図られています。
50系プリウスは現行モデルとなりますので、年式が新しい程市場の中古車台数が少なく、古い程中古車台数が多くなるため、古い年式ほど購入する車両の選択肢も多くなります。
また新しいモデルのため年式による中古車の価格差も大きくなりますので、前期型であれば2016年式・2017年式、後期型であれば2019年式の中古車をおすすめします。
なお中古車サイトで公開されている車両は全体の一部であり、実際には掲載前の車両が数多く存在します。
公開される好条件の車両はすぐに売れてしまいますので、希望条件(型式・年式・グレード・予算など)が決まっている場合は中古車サイトのチェックと併せて無料の非公開車両検索サービスを活用しましょう。
【派生モデル】50系プリウスPHV(2017-)
【派生モデル】50系プリウスPHVの基本情報
4代目プリウスのプラグインハイブリッドモデルとして2017年に登場したプリウスPHVは、型式に用いられている数字が50台であることから通称50系と呼ばれています。
【派生モデル】50系プリウスPHVの型式
50系プリウスPHVの型式はZVW52型のみです。
【派生モデル】50系プリウスPHVのグレード
50系プリウスPHVの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | ZVW52 |
---|---|
標準 | S S セーフティパッケージ S ナビパッケージ |
上級 | A A レザーパッケージ A ナビパッケージ Aプレミアム Aプレミアム ナビパッケージ |
スポーツ | S GRスポーツ S ナビパッケージ・GRスポーツ |
【派生モデル】50系プリウスPHVのスペック
50系プリウスPHVのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
ZVW52 | |
エンジン | プラグインハイブリッド |
排気量 | 1800cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
車両重量 | 1510〜1550kg |
想定実燃費 | 27.8km/L |
【派生モデル】50系プリウスPHVの維持費の目安
50系プリウスPHVの維持費※は、年間153,575円(月あたり約12,800円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、50系プリウスPHVはすべて同じ課税クラス(1500〜2000cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された50系プリウスPHVの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された50系プリウスPHVには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 ZVW52 36,000円 39,500円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、50系プリウスPHVはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)に該当します。
また50系プリウスPHVはエコカーに該当するため重量税が軽減され、10,000円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
50系プリウスPHVは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 ZVW52 46,800円
50系プリウスPHVの任意保険料
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の50系プリウスPHVの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
ZVW52 | |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 5 |
搭乗者傷害保険 | 6 |
車両保険 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
【派生モデル】50系プリウスPHVの中古車価格帯
50系プリウスPHV(ZVW52型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
ZVW52 | |
2017年 | 155〜395万円 |
2018年 | 205〜380万円 |
2019年 | 215〜405万円 |
2020年 | 280〜365万円 |
50系プリウスPHVのおすすめの年式
一方で50系プリウスPHVの販売開始当初の最大乗車人数は4人でしたが、2019年5月に実施した改良で乗車人数を4人から5人へ変更していますので、5名での乗車を予定している方は注意が必要です。
したがって50系プリウスPHVの狙い目の年式を挙げるとすれば、最大乗車人数が4人で問題なければ2017年式、5人必要な方は2019年式(5月の改良適用後の車両)の中古車をおすすめします。
なお中古車サイトで公開されている車両は全体の一部であり、実際には掲載前の車両が数多く存在します。
公開される好条件の車両はすぐに売れてしまいますので、希望条件(型式・年式・グレード・予算など)が決まっている場合は中古車サイトのチェックと併せて無料の非公開車両検索サービスを活用しましょう。
プリウスの維持費まとめ
本記事で紹介したプリウスの各モデルの維持費をまとめると以下のとおりとなります。
モデル | 通称 | 型式 | 特徴 | 年間維持費 | 月間維持費 |
---|---|---|---|---|---|
2代目 | 20系プリウス | NHW20 | 1500cc 2WD |
165,275円 | 13,800円 |
3代目 | 30系プリウス | ZVW55 | 1800cc 2WD |
170,875円 | 14,200円 |
30系プリウスPHV | ZVW35 | 158,375円 | 13,200円 | ||
4代目 | 50系プリウス | ZVW50 ZVW51 |
159,375円 | 13,300円 | |
ZVW55 | 1800cc 4WD |
165,575円 | 13,800円 | ||
50系プリウスPHV | ZVW52 | 1800cc 2WD |
153,575円 | 12,800円 |
プリウスは紹介した全モデルをとおして低燃費を記録しておりモデルによる差はそれほど大きくないため、プリウスのモデルの違いによる維持費の差は僅差といえるでしょう。
意外にも維持費で健闘したのが2代目の20系プリウスで、3〜4代目プリウスに搭載されている1800ccのエンジンよりも小さな1500ccのエンジンと、(グレードにより異なりますが)50〜100kg程度軽量なボディにより3代目の30系プリウスと同等の燃費性能を誇り、維持費も肩を並べる結果となりましたが、プリウスの燃費性能はモデルチェンジを経るごとに向上しているため、維持費が最安となるモデルは最新モデルの50系プリウスという結果となりました。
またハイブリッドカーの駆動バッテリーを効率よく蓄電するためにはある程度の走行距離が必要となりますので、特に通勤や業務、プライベートで長距離車を運転する機会が多い方の場合はそれだけプリウスの維持費の恩恵を多く受けることができるでしょう。
一方で短距離走行がメインの方は走行により効率よくバッテリーへ蓄電することが難しくなりますので、3代目・4代目モデルのプリウスで派生モデルとして販売されているプラグインハイブリッド仕様のプリウスPHVによるEV走行を利用した方がより維持費の恩恵を受けることができるでしょう。
なお、プリウスのモーターを駆動させるバッテリーについては、その性質上充放電を繰り返すうちに少しづつ目減りしていくため、走行距離が多く年式の古いプリウスはどうしても走行時間に占めるモーターの駆動時間の割合が減少するため、結果的に燃費が下がり維持費が高くなる傾向にありますので、プリウスの走行距離と年式には一定の注意が必要といえるでしょう。
とはいえプリウスのバッテリーの寿命の目安は大体15〜20万km程度といわれており、さらにかなり多くの台数が販売・普及しているため20万円程度でバッテリー交換可能(一部修理の場合はさらに安い)と万が一の際に対応できないほど高額ではないため、プリウスは比較的安心して購入できるハイブリッドカーといえるでしょう。
この記事で解説したプリウスの月間維持費は便利上年間維持費を12で割った金額としていますが、実際にプリウスの月々の維持費として毎月発生する金額は『ガソリン代(+必要に応じて駐車場代)』のみで、このほかそれぞれのタイミングに応じて『自動車税(毎年5月)』、『重量税+車検代+自賠責(2年に1回の車検時)』、『任意保険代(1年に1回の更新時)』が発生することになります。
プリウスのライバル車
プリウスとよく比較されるライバル車としては派生車のプリウスαやアクアのほか、ホンダのインサイトや日産のリーフなどが挙げられます。