N-BOXはホンダが2011年から販売しているスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。
N-BOXはホンダの販売するNシリーズのひとつで、この他にN-ONEやN-WGNなどが販売されています。
ちなみにNシリーズのもととなったのはホンダが1967年から1972年にかけて販売していたN360で、この車はホンダ発の量産型乗用車という位置付けであることから、その頭文字を冠したNシリーズは同社肝入りのシリーズといえるでしょう。
Nシリーズの中でもっとも高い1780-1815mmの全高を誇るN-BOXは、その広い車内空間から実用性を重視するユーザーから高い人気を誇り、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど評価も高く、ホンダを代表する軽自動車となっています。
なお、N-BOXは2017年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではN-BOXの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 JF1系/JF2系N-BOX(2011-2017)
初代 JF1系/JF2系N-BOXの基本情報
初代N-BOXは2011年に登場し、型式の記載から通称JF1系やJF2系と呼ばれています。
初代 JF1系/JF2系N-BOXの型式
初代N-BOXの型式はJF1、JF2の2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
JF1 | 2WD |
JF2 | 4WD |
初代 JF1系/JF2系N-BOXのスペック
初代N-BOXのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
JF1 | JF2 | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 930〜980kg | 990〜1050kg |
想定実燃費 | 15.7km/L | 15.1km/L |
初代 JF1系/JF2系N-BOXの維持費の目安
初代N-BOXの維持費※は型式によって異なり、年間133,070~136,370円(月あたり約11,100~11,400円)が目安となります。
- JF1型N-BOX
→133,070円/年(約11,100円/月) - JF2型N-BOX
→136,370円/年(約11,400円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
初代N-BOXは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)です。
また環境負荷の関係で2015年4月以降に販売された初代N-BOXの自動車税は50%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 2015年4月以降 JF1 7,200円 10,800円 JF2 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
またJF1/JF2型N-BOXにはエコカーに該当するグレードと該当しないグレードが混在していますが、維持費はエコカーに該当するグレードをもとに算出しています。型式 エコカー 標準税額 JF1 2,500円 3,300円 JF2 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
初代N-BOXは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 JF1 82,800円 JF2 86,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代N-BOXの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
JF1 | JF2 | |
対人賠償責任保険 | 2 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 2 | 1 |
車両保険 | 1 | 1 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 JF1系/JF2系N-BOXの中古車価格帯
初代N-BOXの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
JF1 | JF2 | |
2011年 | 20〜115万円 | 25〜125万円 |
2012年 | ||
2013年 | 20〜135万円 | 30〜140万円 |
2014年 | 30〜145万円 | 40〜145万円 |
2015年 | 30〜145万円 | 45〜155万円 |
2016年 | 45〜155万円 | 70〜165万円 |
2017年 | 45〜165万円 | 75〜155万円 |
2代目 JF3系/JF4系N-BOX(2017-)
2代目 JF3系/JF4系N-BOXの基本情報
2代目N-BOXは2017年に登場し、型式の記載から通称JF3系やJF4系と呼ばれています。
2代目 JF3系/JF4系N-BOXの型式
2代目N-BOXの型式はJF3、JF4の2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
JF3 | 2WD |
JF4 | 4WD |
2代目 JF3系/JF4系N-BOXのスペック
2代目N-BOXのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
JF3 | JF4 | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 890〜970kg | 950〜1030kg |
想定実燃費 | 16.8km/L | 16.0km/L |
2代目 JF3系/JF4系N-BOXの維持費の目安
2代目N-BOXの維持費※は型式によって異なり、年間131,270~135,170円(月あたり約10,900~11,300円)が目安となります。
- JF3型N-BOX
→131,270円/年(約10,900円/月) - JF4型N-BOX
→135,170円/年(約11,300円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
2代目N-BOXは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)で、10,800円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
またJF3/JF4型N-BOXはエコカーに該当するため、2,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
2代目N-BOXは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 JF3 77,400円 JF4 81,300円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目N-BOXの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
JF3 | JF4 | |
対人賠償責任保険 | 1 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 2 | 1 |
車両保険 | 3 | 2 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 JF3系/JF4系N-BOXの中古車価格帯
2代目N-BOXの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
JF3 | JF4 | |
2017年 | 50〜190万円 | 100〜195万円 |
2018年 | 60〜205万円 | 100〜205万円 |
2019年 | 80〜210万円 | 115〜215万円 |
2020年 | 100〜225万円 | 120〜240万円 |
N-BOXのライバル車
N-BOXとよく比較されるライバル車としては、ダイハツのタントや日産のデイズルークス、スズキのスペーシアなどが挙げられます。