ハイゼットトラックはダイハツが1960年から販売している軽トラックです。
ハイゼットトラックは業務色の強い軽トラック規格でありながら妥協を許さない洗練されたデザインが多くのユーザーから高い評価を受けており、2010年から2019年にかけて10年連続で日本国内におけるトラック車販売台数首位の座を走り続けています。
ハイゼットという名前は高性能を示す「HI」と超小型を示す「MIDGET」を組み合わせたダイハツの造語で、高い人気を誇る軽トラックにぴったりな名前となっています。
なおハイゼットトラックは1960年の登場以降、現在に至るまでに9回ものフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は10代目モデルとなります。(初代〜8代目モデルのハイゼットトラックは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
以下ではハイゼットトラックの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
9代目 S200系ハイゼットトラック(1999-2014)
9代目 S200系ハイゼットトラックの基本情報
9代目ハイゼットトラックは1999年のフルモデルチェンジにより登場し、型式に使用されている数字が200台であることから通称S200系と呼ばれています。
9代目 S200系ハイゼットトラックの型式
9代目ハイゼットトラックの型式はS200P、S210P、S201P、S211Pの4種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式や販売年式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 | 販売年式 |
---|---|---|
S200P | 2WD | 1999.1-2007.11 |
S210P | 4WD | |
S201P | 2WD | 2007.12-2014.9 |
S211P | 4WD |
9代目 S200系ハイゼットトラックのスペック
9代目ハイゼットトラックのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
S200P S201P |
S210P S211P |
|
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 無 | |
使用燃料 | レギュラー | |
想定実燃費 | 14.2km/L | 13.5km/L |
9代目 S200系ハイゼットトラックの維持費の目安
9代目ハイゼットトラックの維持費※は型式によって異なり、年間139,370~144,170円(月あたり約11,600~12,000円)が目安となります。
- S200P/S201P型ハイゼットトラック
→139,370円/年(約11,600円/月) - S210P/S211P型ハイゼットトラック
→144,170円/年(約12,000円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
9代目ハイゼットトラックは660cc以下の貨物軽自動車の課税クラスとなります。
また環境負荷の関係で新車登録後13年以上が経過した9代目ハイゼットトラックの自動車税は50%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 S200P
S201P4,000円 6,000円 S210P
S211P - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また環境負荷の関係で新車登録後13年以上が経過した9代目ハイゼットトラックの重量税は約25%増額され、18年以上が経過した車両はさらに約10%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 18年経過 S200P
S201P3,300円 4,100円 4,400円 S210P
S211P - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
9代目ハイゼットトラックは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 S200P
S201P91,500円 S210P
S211P96,300円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、軽乗用車の任意保険料については型式ごとの保険支払状況に基づいて損害保険料率算出機構が毎年料率クラスを算出していますが、9代目ハイゼットトラックは軽貨物車に該当するため料率クラスの適用はありません。
したがって基本的に9代目ハイゼットトラックについてはすべての型式で保険料は一律となりますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
9代目 S200系ハイゼットトラックの中古車価格帯
9代目ハイゼットトラックの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
S200P S201P |
S210P S211P |
|
1999年 | 10〜35万円 | 10〜55万円 |
2000年 | 10〜35万円 | 15〜60万円 |
2001年 | 15〜40万円 | 15〜55万円 |
2002年 | 15〜45万円 | 15〜55万円 |
2003年 | 15〜45万円 | 15〜65万円 |
2004年 | 20〜65万円 | 20〜85万円 |
2005年 | 20〜70万円 | 20〜85万円 |
2006年 | 20〜70万円 | 20〜95万円 |
2007年 | 20〜75万円 | 20〜85万円 |
2008年 | 20〜85万円 | 20〜95万円 |
2009年 | 20〜60万円 | 30〜95万円 |
2010年 | 25〜90万円 | 30〜95万円 |
2011年 | 25〜95万円 | 30〜95万円 |
2012年 | 25〜105万円 | 30〜115万円 |
2013年 | 30〜120万円 | 35〜110万円 |
2014年 | 30〜135万円 | 40〜135万円 |
10代目 S500系ハイゼットトラック(2014-)
10代目 S500系ハイゼットトラックの基本情報
10代目ハイゼットトラックは2014年のフルモデルチェンジにより登場し、型式に使用されている数字が500台であることから通称S500系と呼ばれています。
10代目 S500系ハイゼットトラックの型式
10代目ハイゼットトラックの型式はS500P、S510Pの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
S500P | 2WD |
S510P | 4WD |
10代目 S500系ハイゼットトラックのスペック
10代目ハイゼットトラックのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
S500P | S510P | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 無 | |
使用燃料 | レギュラー | |
想定実燃費 | 15.3km/L | 14.2km/L |
10代目 S500系ハイゼットトラックの維持費の目安
10代目ハイゼットトラックの維持費※は型式によって異なり、年間132,870~139,370円(月あたり約11,100~11,600円)が目安となります。
- S500P型ハイゼットトラック
→132,870円/年(約11,100円/月) - S510P型ハイゼットトラック
→139,370円/年(約11,600円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
10代目ハイゼットトラックは660cc以下の貨物軽自動車の課税クラスとなります。
また2015年4月以降に販売された10代目ハイゼットトラックの自動車税は25%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 2015年4月以降 S500P 4,000円 5,000円 S510P - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなるため3,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
10代目ハイゼットトラックは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 S500P 85,000円 S510P 91,500円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、軽乗用車の任意保険料については型式ごとの保険支払状況に基づいて損害保険料率算出機構が毎年料率クラスを算出していますが、10代目ハイゼットトラックは軽貨物車に該当するため料率クラスの適用はありません。
したがって基本的に10代目ハイゼットトラックについてはすべての型式で保険料は一律となりますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
10代目 S500系ハイゼットトラックの中古車価格帯
10代目ハイゼットトラックの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
S500P | S510P | |
2014年 | 40〜95万円 | 55〜150万円 |
2015年 | 50〜135万円 | 60〜170万円 |
2016年 | 45〜150万円 | 65〜165万円 |
2017年 | 50〜150万円 | 65〜125万円 |
2018年 | 50〜175万円 | 60〜165万円 |
2019年 | 60〜235万円 | 70〜235万円 |
2020年 | 65〜255万円 | 80〜255万円 |
ハイゼットトラックのライバル車
ハイゼットトラックとよく比較されるライバル車としては、スズキのキャリイなどが挙げられます。