フーガは日産が2004年から販売している高級セダンです。
フーガは同社が1959年から2004年にかけて販売していた同社を代表する名車セドリック・グロリアの後継車として、大きすぎないボディサイズや洗練されたエクステリア・インテリアの作り込みなどが特徴のプレミアムスポーティセダンとして登場しました。
同社から同じく高級セダンとしてシーマを販売していますが、シーマはフーガに比べ全長・ホイールベースがより大きく重厚な大型高級セダンという位置付けになります。
このフーガという名前は音楽用語のフーガと日本語の風雅に由来し、「調和」や「上品さ・優雅さ」といった意味を込めて名付けられています。
なおフーガは2009年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではフーガの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 Y50系フーガ(2004-2009)
初代 Y50系フーガの基本情報
初代フーガは2004年に登場し、すべての型式に共通する記号から通称Y50系と呼ばれています。
初代 Y50系フーガの型式
初代フーガの型式はY50、PY50、PNY50、GY50の4種類です。
このうちGY50型フーガは市場の中古車台数がわずかなためこのページでは割愛します。
それぞれの型式は以下のとおり排気量や駆動方式によって区分されています。
型式 | 排気量 | 駆動方式 |
---|---|---|
Y50 | 2500cc | 2WD |
PY50 | 3500cc | |
PNY50 | 4WD |
初代 Y50系フーガのグレード
初代フーガの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | Y50 | PY50 | PNY50 |
---|---|---|---|
標準 | 250XV 250GT |
350XV 350GT |
350XV FOUR 350GT FOUR |
上級 | 250XV VIP 250GT タイプP |
350XV VIP 350GT タイプP |
ー |
スポーツ | 250GT タイプS | 350GT スポーツパッケージ 350GT タイプS |
初代 Y50系フーガのスペック
初代フーガのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
Y50 | PY50 | PNY50 | |
エンジン | ガソリン | ||
排気量 | 2500cc | 3500cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD | |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | ハイオク | ||
車両重量 | 1630〜1700kg | 1650〜1720kg | 1720〜1770kg |
想定実燃費 | 8.5km/L | 7.2km/L | 6.6km/L |
初代 Y50系フーガの維持費の目安
初代フーガの維持費※は型式によって異なり、年間286,875~347,275円(月あたり約23,900~28,900円)が目安となります。
- Y50型フーガ
→286,875円/年(約23,900円/月) - PY50型フーガ
→329,575円/年(約27,500円/月) - PNY50型フーガ
→347,275円/年(約28,900円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
Y50型フーガは2000〜2500cc、PY50/PNY50型フーガは3000〜3500ccの課税クラスに該当します。
また、環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代フーガの自動車税は約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 Y50 45,000円 51,700円 PY50 58,000円 66,700円 PNY50 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代フーガはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)に該当します。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代フーガの重量税は約40%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 Y50 16,400円 22,800円 PY50 PNY50 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代フーガは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 Y50 164,700円 PY50 194,400円 PNY50 212,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代フーガの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
Y50 | PY50 | PNY50 | |
対人賠償責任保険 | 4 | 7 | 7 |
対物賠償責任保険 | 9 | 9 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 8 | 5 | 7 |
車両保険 | 10 | 11 | 11 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
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初代 Y50系フーガの中古車価格帯
初代フーガの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
Y50 | PY50 | PNY50 | |
2004年 〜 2009年 |
20〜155万円 | 15〜165万円 | 20〜75万円 |
2代目 Y51系フーガ(2009-)
2代目 Y51系フーガの基本情報
2代目フーガは2009年に登場し、すべての型式に共通する記号から通称Y51系と呼ばれています。
2代目 Y51系フーガの型式
2代目フーガの型式はY51、KY51、KNY51、HY51の4種類です。
このうちKNY51型フーガは市場の中古車台数がわずかなためこのページでは割愛します。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類や排気量によって区分されています。
型式 | エンジン | 排気量 |
---|---|---|
Y51 | ガソリン | 2500cc |
KY51 | 3700cc | |
HY51 | ハイブリッド | 3500cc |
2代目 Y51系フーガのグレード
2代目フーガの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | Y51 | KY51 | HY51 |
---|---|---|---|
廉価 | 250GT Aパッケージ | ー | ハイブリッド Aパッケージ |
標準 | 250GT | 370GT | ハイブリッド ベースグレード |
上級 | 250GT タイプP 250VIP |
370VIP | ハイブリッド VIP |
スポーツ | ー | 370GT タイプS | ー |
2代目 Y51系フーガのスペック
2代目フーガのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
Y51 | KY51 | HY51 | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
排気量 | 2500cc | 3700cc | 3500cc |
駆動方式 | 2WD | ||
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | ハイオク | ||
車両重量 | 1690〜1740kg | 1720〜1780kg | 1820〜1890kg |
想定実燃費 | 8.7km/L | 6.7km/L | 11.3km/L |
2代目 Y51系フーガの維持費の目安
2代目フーガの維持費※は型式によって異なり、年間252,675~352,675円(月あたり約21,100~29,400円)が目安となります。
- Y51型フーガ
→283,075円/年(約23,600円/月) - KY51型フーガ
→352,675円/年(約29,400円/月) - HY51型フーガ
→252,675円/年(約21,100円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
Y51型フーガは2000〜2500cc、KY51型フーガは3500〜4000cc、HY51型フーガは3000〜3500ccの課税クラスに該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された2代目フーガの自動車税は減額されますが、維持費は旧税額をもとに算出しています。型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 Y51 43,500円 45,000円 KY51 65,500円 66,500円 HY51 57,000円 58,000円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目フーガはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)に該当します。
またハイブリッドエンジンを搭載したHY51型フーガはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 Y51 ー 16,400円 KY51 HY51 10,000円 ー - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目フーガは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 Y51 160,900円 KY51 209,000円 HY51 123,900円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目フーガの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
Y51 | KY51 | HY51 | |
対人賠償責任保険 | 8 | 9 | 9 |
対物賠償責任保険 | 8 | 8 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 5 | 8 | 7 |
車両保険 | 11 | 11 | 12 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 Y51系フーガの中古車価格帯
2代目フーガの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
Y51 | KY51 | HY51 | |
2009年 | 45〜150万円 | 50〜165万円 | ー |
2010年 | 40〜165万円 | 50〜185万円 | 70〜165万円 |
2011年 | 70〜175万円 | 60〜155万円 | 60〜175万円 |
2012年 | 90〜195万円 | 65〜165万円 | 70〜225万円 |
2013年 | 70〜165万円 | 80〜250万円 | |
2014年 | ー | 100〜315万円 | |
2015年 | 150〜295万円 | 165〜305万円 | |
2016年 | 190〜345万円 | 180〜305万円 | 225〜295万円 |
2017年 | 210〜285万円 | 270〜365万円 | |
2018年 | 230〜395万円 | 280〜595万円 | |
2019年 | |||
2020年 | ー | ー |
フーガのライバル車
フーガと同じ高級セダンの最大のライバルとして挙げられるのがトヨタのクラウンです。