フォレスターはスバルが1997年から販売しているミドルサイズのクロスオーバーSUVです。
フォレスターはかつて販売されていたインプレッサの特別仕様車グラベルEXの実質的な後継車として、インプレッサのプラットフォームをベースに水平対向エンジンを搭載したSUVとして開発されました。
スバルのアイデンティティともいえる水平対向エンジンと4WDの組み合わせによってオフロードはもちろんオンロードでも高い走行性能を実現しており、国内はもとより海外でも安定した人気を誇ります。
フォレスターは一般英語で森をはぐくむものを指し、自然環境と調和する新しいライフスタイルを提案する車になってほしいとの想いを込めて名付けられています。
ちなみにコンセプトモデルではスペイン語で魔女を指すストリーガという名称が用いられていましたが、ヨーロッパ圏では魔女狩りの負の歴史がありネガティブなイメージを持たれる可能性があるためフォレスターに変更になった経緯があったりします。
なおフォレスターは2002年、2007年、2012年、2018年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は5代目モデルとなります。(初代モデルのフォレスターは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
以下ではフォレスターの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
2代目 SG系フォレスター(2002-2007)
2代目 SG系フォレスターの基本情報
2代目フォレスターは2002年のフルモデルチェンジにより登場し、すべての型式に共通するSGという頭文字から通称SG系と呼ばれています。
2代目 SG系フォレスターの型式
2代目フォレスターの型式はSG5、SG9の2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量によって区分されています。
型式 | 排気量 |
---|---|
SG5 | 2000cc |
SG9 | 2500cc |
2代目 SG系フォレスターのグレード
2代目フォレスターの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | SG5 | SG9 | ||
---|---|---|---|---|
前期型 | 後期型 | 前期型 | 後期型 | |
廉価 | X | 2.0X | ー | |
標準 | X20 | 2.0XS | ー | |
上級 | XT | 2.0XT | ー | |
スポーツ | クロススポーツ | クロススポーツ2.0i クロススポーツ2.0T |
STiバージョン |
2代目 SG系フォレスターのスペック
2代目フォレスターのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
SG5 | SG9 | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 2000cc | 2500cc |
駆動方式 | 4WD | |
ターボ | 混在 | 有 |
使用燃料 | レギュラー or ハイオク | ハイオク |
車両重量 | 1320〜1460kg | 1490〜1500kg |
想定実燃費 | 9.7km/L | 9.4km/L |
2代目 SG系フォレスターの維持費の目安
2代目フォレスターの維持費※は型式によって異なり、年間257,275~278,475円(月あたり約21,400~23,200円)が目安となります。
- SG5型フォレスター
→257,275円/年(約21,400円/月) - SG9型フォレスター
→278,475円/年(約23,200円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
SG5型フォレスターは1500〜2000ccの課税クラス、SG9型フォレスターは2000〜2500ccの課税クラスに該当します。
また2代目フォレスターは新車登録後すでに13年以上が経過しているため、環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されます。型式 税額(13年経過) SG5 45,400円 SG9 51,700円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目フォレスターはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また2代目フォレスターは新車登録後すでに13年以上が経過しているため、環境負荷の観点から重量税が約40%増額され、18年が経過した車両についてはさらに約10%増額されますが、維持費は13年経過車両をもとに算出しています。型式 税額(13年経過) 18年経過 SG5 17,100円 18,900円 SG9 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目フォレスターは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。(ターボエンジンを搭載したグレードのSG5型フォレスターの使用燃料はハイオクとなります。)型式 燃料代 SG5 134,000円 SG9 148,900円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目フォレスターの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
SG5 | SG9 | |
対人賠償責任保険 | 5 | 8 |
対物賠償責任保険 | 9 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 4 | 7 |
車両保険 | 5 | 7 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 SG系フォレスターの中古車価格帯
2代目フォレスターの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
SG5 | SG9 | |
2002年 〜 2007年 |
10〜105万円 | 170〜205万円 |
3代目 SH系フォレスター(2007-2012)
3代目 SH系フォレスターの基本情報
3代目フォレスターは2007年のフルモデルチェンジにより登場し、すべての型式に共通するSHという頭文字から通称SH系と呼ばれています。
3代目 SH系フォレスターの型式
3代目フォレスターの型式はSH5、SHJ、SH9の3種類です。
このうちSH9型フォレスターは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛します。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの型式によって区分されています。
型式 | エンジンの型式 |
---|---|
SH5 | EJ20型 |
SHJ | FB20型 |
3代目 SH系フォレスターのグレード
3代目フォレスターの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | SH5 | SHJ |
---|---|---|
廉価 | 2.0X | |
標準 | 2.0XS | |
上級 | 2.0XT | ー |
スポーツ | ー |
3代目 SH系フォレスターのスペック
3代目フォレスターのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
SH5 SHJ |
|
エンジン | ガソリン |
排気量 | 2000cc |
駆動方式 | 4WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | レギュラー or ハイオク |
車両重量 | 1430〜1540kg |
想定実燃費 | 10.6km/L |
3代目 SH系フォレスターの維持費の目安
3代目フォレスターの維持費※は年間235,175円(月あたり約19,600円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
SH5/SHJ型フォレスターは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した3代目フォレスターの自動車税は約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 SH5
SHJ型39,500円 45,400円 - 重量税
SH5/SHJ型フォレスターはグレードにより1000〜1500kgと1500〜2000kgの課税クラスが混在していますが、維持費は1500kg以下のグレードをもとに算出しています。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した3代目フォレスターの重量税は約40%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 SH5
SHJ1500kg以下:12,300円
1500kg超:16,400円1500kg以下:17,100円
1500kg超:22,800円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
SH5/SHJ型フォレスターは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。(ターボエンジンを搭載したグレードのSH5型フォレスターの使用燃料はハイオクとなります。)型式 燃料代 SH5
SHJ122,600円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目フォレスターの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
SH5 | SHJ | |
対人賠償責任保険 | 9 | 9 |
対物賠償責任保険 | 9 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 2 | 5 |
車両保険 | 6 | 5 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
3代目 SH系フォレスターの中古車価格帯
3代目フォレスターの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
SH5 SHJ |
|
2007年 | 25〜95万円 |
2008年 | |
2009年 | 25〜135万円 |
2010年 | 45〜130万円 |
2011年 | 40〜115万円 |
2012年 | 45〜115万円 |
4代目 SJ系フォレスター(2012-2018)
4代目 SJ系フォレスターの基本情報
4代目フォレスターは2012年のフルモデルチェンジにより登場し、すべての型式に共通するSJという頭文字から通称SJ系と呼ばれています。
4代目 SJ系フォレスターの型式
4代目フォレスターの型式はSJ5、SJGの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの型式によって区分されています。
型式 | エンジンの型式 |
---|---|
SJ5 | FB20型 |
SJG | FA20型 |
4代目 SJ系フォレスターのグレード
4代目フォレスターの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | SJ5 | SJG |
---|---|---|
廉価 | 2.0i | ー |
標準 | 2.0i-L | |
上級 | 2.0i-S | |
スポーツ | ー | 2.0XT |
4代目 SJ系フォレスターのスペック
4代目フォレスターのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
SJ5 SJG |
|
エンジン | ガソリン |
排気量 | 2000cc |
駆動方式 | 4WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | レギュラー or ハイオク |
車両重量 | 1440〜1620kg |
想定実燃費 | 11.7km/L |
4代目 SJ系フォレスターの維持費の目安
4代目フォレスターの維持費※は年間223,675円(月あたり約18,600円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
SJ5/SJG型フォレスターは1500〜2000ccの課税クラスに該当しますので、39,500円となります。 - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
SJ5/SJG型フォレスターはグレードにより1000〜1500kgと1500〜2000kgの課税クラスが混在していますが、維持費は1500kg以下のグレードをもとに算出しています。型式 税額 SJ5
SJG1500kg以下:12,300円
1500kg超:16,400円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
SJ5/SJG型フォレスターは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。(SJG型フォレスターの使用燃料はハイオクとなります。)型式 燃料代 SJ5
SJG111,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の4代目フォレスターの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
SJ5 | SJG | |
対人賠償責任保険 | 1 | 2 |
対物賠償責任保険 | 5 | 4 |
搭乗者傷害保険 | 3 | 7 |
車両保険 | 5 | 6 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
4代目 SJ系フォレスターの中古車価格帯
4代目フォレスターの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
SJ5 SJG |
|
2012年 | 60〜195万円 |
2013年 | 85〜220万円 |
2014年 | 80〜225万円 |
2015年 | 110〜240万円 |
2016年 | 120〜270万円 |
2017年 | 135〜280万円 |
2018年 | 145〜295万円 |
5代目 SK系フォレスター(2018-)
5代目 SK系フォレスターの基本情報
5代目フォレスターは2018年のフルモデルチェンジにより登場し、すべての型式に共通するSKという頭文字から通称SK系と呼ばれています。
5代目 SK系フォレスターの型式
5代目フォレスターの型式はSK9、SKEの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの種類や排気量によって区分されています。
型式 | エンジンの種類 | 排気量 |
---|---|---|
SK9 | ガソリン | 2500cc |
SKE | ハイブリッド | 2000cc |
5代目 SK系フォレスターのグレード
5代目フォレスターの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | SK9 | SKE |
---|---|---|
標準 | ツーリング | – |
上級 | プレミアム | アドバンス |
スポーツ | X-ブレイク | – |
5代目 SK系フォレスターのスペック
5代目フォレスターのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
SK9 | SKE | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド |
排気量 | 2500cc | 2000cc |
駆動方式 | 4WD | |
ターボ | 無 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 1520〜1530kg | 1640kg |
想定実燃費 | 10.9km/L | 12.3km/L |
5代目 SK系フォレスターの維持費の目安
5代目フォレスターの維持費※は年間212,475〜239,975円(月あたり約17,700〜20,000円)が目安となります。
- SK9型フォレスター
→239,975円/年(約20,000円/月) - SKE型フォレスター
→212,475円/年(約17,700円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
SK9型フォレスターは2000〜2500ccの課税クラス、SKE型フォレスターは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された5代目フォレスターの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された5代目フォレスターには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 SK9 43,500円 45,000円 SKE 36,000円 39,500円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、5代目フォレスターはすべての型式が1500〜2000kgの課税クラスに該当します。
またハイブリッドエンジンを搭載したSKE型フォレスターはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 SK9 – 16,400円 SKE 10,000円 – - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
5代目フォレスターは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 SK9 119,300円 SKE 105,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の5代目フォレスターの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
SK9 | SKE | |
対人賠償責任保険 | 4 | 5 |
対物賠償責任保険 | 3 | 3 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 7 |
車両保険 | 8 | 8 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
5代目 SK系フォレスターの中古車価格帯
5代目フォレスターの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
SK9 | SKE | |
2018年 | 205〜325万円 | 240〜335万円 |
2019年 | 200〜330万円 | 270〜345万円 |
2020年 | 245〜340万円 | 280〜345万円 |
フォレスターのライバル車
フォレスターとよく比較されるライバル車としては、マツダのCX-5や日産のエクストレイル、トヨタのハリアーや三菱のアウトランダーなどが挙げられます。