C3はシトロエンが2002年から販売しているハッチバックタイプのコンパクトカーです。
C3はシトロエンの世界戦略車として、各国で高い需要を誇るBセグメントのコンパクトカー市場に投入されている車です。
シトロエンが販売する車両はCの後に付与される数字の大小で車格の違いが表され、C4やC5といった車もラインナップされていますが、なかでもC3はコンパクトな車体と比較的安価で手の出しやすい価格帯によりシトロエンのエントリーモデルとしての役割を果たしています。
なおC3は2010年、2017年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は3代目モデルとなります。(初代モデルのC3は市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
また2019年からはC3の派生モデルとしてSUVタイプのC3エアクロスが市場に投入されていますので、この記事ではまとめて紹介します。
以下ではC3の型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
2代目 A5系C3(2010-2017)
2代目 A5系C3の基本情報
2代目C3は2010年のフルモデルチェンジにより登場し、型式の頭に共通して使用されている記載から通称A5系と呼ばれています。
2代目 A5系C3の型式
2代目C3の型式はA55F01、A5HM01の2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量や販売年式によって区分されています。
型式 | 排気量 | 販売年式 |
---|---|---|
A55F01 | 1600cc | 2010.5-2014.1 |
A5HM01 | 1200cc | 2014.2-2017.6 |
2代目 A5系C3のグレード
2代目C3の主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | A55F01 | A5HM01 |
---|---|---|
標準 | ベースグレード セダクション |
セダクション セダクション レザー |
上級 | エクスクルーシブ |
2代目 A5系C3のスペック
2代目C3のスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
A55F01 | A5HM01 | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 1600cc | 1200cc |
駆動方式 | 2WD | |
ターボ | 無 | |
使用燃料 | ハイオク | |
車両重量 | 1190〜1210kg | 1140kg |
想定実燃費 | 10.2km/L | 13.9km/L |
2代目 A5系C3の維持費の目安
2代目C3の維持費※は型式によって異なり、年間208,275~249,875円(月あたり約17,400~20,800円)が目安となります。
- A55F01型C3
→249,875円/年(約20,800円/月) - A5HM01型C3
→208,275円/年(約17,400円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
A55F01型C3は1500〜2000cc、A5HM01型C3は1000〜1500ccの課税クラスに該当します。型式 税額 A55F01 39,500円 A5HM01 34,500円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目C3はすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当するため12,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目C3は自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 A55F01 137,300円 A5HM01 100,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目C3の型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
A55F01 | A5HM01 | |
対人賠償責任保険 | 3 | 5 |
対物賠償責任保険 | 6 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 7 |
車両保険 | 9 | 12 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 A5系C3の中古車価格帯
2代目C3の型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
A55F01 | A5HM01 | |
2010年 | 20〜55万円 | – |
2011年 | 20〜60万円 | |
2012年 | 25〜65万円 | |
2013年 | 30〜80万円 | |
2014年 | 30〜105万円 | |
2015年 | – | 50〜95万円 |
2016年 | 90〜135万円 | |
2017年 |
3代目 B6系C3(2017-)
3代目 B6系C3の基本情報
3代目C3は2017年のフルモデルチェンジにより登場し、型式の頭に使用されている記載から通称B6系と呼ばれています。
3代目 B6系C3の型式
3代目C3の型式はB6HN01、B6HN05の2種類です。
このうちB6HN05型C3は販売開始直後で市場に出回っている中古車台数がわずかなため割愛いたします。
3代目 B6系C3のグレード
3代目C3の主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | B6HN01 |
---|---|
標準 | フィール |
上級 | シャイン |
3代目 B6系C3のスペック
3代目C3のスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
B6HN01 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 1200cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 有 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1160〜1180kg |
想定実燃費 | 13.2km/L |
3代目 B6系C3の維持費の目安
3代目C3の維持費※は、年間209,675円(月あたり約17,500円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、3代目C3はすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された3代目C3の自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された3代目C3には旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 B6HN01 30,500円 34,500円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、3代目C3はすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当するため12,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
3代目C3は自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 B6HN01 106,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目C3の型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
B6HN01 | |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 4 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 10 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
3代目 B6系C3の中古車価格帯
3代目C3(B6HN01型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
B6HN01 | |
2017年 | 125〜205万円 |
2018年 | 130〜225万円 |
2019年 | 175〜225万円 |
2020年 |
初代 A8系C3エアクロス(2019-)
初代 A8系C3エアクロスの基本情報
初代C3エアクロスは2019年に登場し、型式の頭に使用されている記載から通称A8系と呼ばれています。
初代 A8系C3エアクロスの型式
初代C3エアクロスの型式はA8HN05型のみです。
初代 A8系C3エアクロスのグレード
初代C3エアクロスの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | A8HN05 |
---|---|
標準 | フィール |
上級 | シャイン |
スポーツ | シャインパッケージ |
初代 A8系C3エアクロスのスペック
初代C3エアクロスは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
A8HN05 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 1200cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 有 |
使用燃料 | ハイオク |
車両重量 | 1270〜1310kg |
想定実燃費 | 10.7km/L |
初代 A8系C3エアクロスの維持費の目安
初代C3エアクロスの維持費※は、年間234,375円(月あたり約19,500円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、初代C3エアクロスはすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された初代C3エアクロスの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された初代C3エアクロスには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 A8HN05 30,500円 34,500円 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代C3エアクロスはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当するため12,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代C3エアクロスは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 A8HN05 130,800円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代C3エアクロスの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
A8HN05 | |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 7 |
車両保険 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 A8系C3エアクロスの中古車価格帯
初代C3エアクロス(A8HN05型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
A8HN05 | |
2019年 | 205〜280万円 |
2020年 | 205〜275万円 |
C3のライバル車
C3とよく比較されるライバル車としては、フォルクスワーゲンのポロやMINI社のミニ、フィアットの500などが挙げられます。