アテンザセダンはマツダが2002年から2019年にかけて販売していたミドルサイズのセダンです。
2019年からは車名を海外販売名称と統一し、「MAZDA6セダン」として販売されています。
アテンザセダンはアテンザワゴンとともに1970年から2002年にかけて販売されていたカペラの後継車として開発され、登場以降世界各国で100以上の賞を受賞するなど日本国内はもちろん海外での人気が特に顕著な車です。
その安定した人気の高さから、3代目モデルからはマツダのフラッグシップモデルとして位置付けられるなど、走行性能やデザインを含むパッケージングの完成度の高さが光ります。
車名のアテンザはイタリア語で人々の注目を集めるという意味を持つ「Attenzione」に由来する造語であり、人々の注目を集めるフラッグシップセダンにぴったりの名前と言えるのではないでしょうか。
なおアテンザセダンは2008年、2012年にフルモデルチェンジを行っており、最終モデルは3代目モデルとなります。（初代・2代目モデルのアテンザセダンは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。）
以下ではアテンザセダンの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
3代目 GJ系アテンザセダン（2012-2019）
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3代目 GJ系アテンザセダンの基本情報
3代目アテンザセダンは2012年に登場し、型式に共通する頭文字から通称GJ系と呼ばれています。
3代目 GJ系アテンザセダンの型式
3代目アテンザセダンの型式はGJEFP、GJ5FP、GJ2FP、GJ2APの4種類です。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類や排気量、駆動方式などによって区分されています。
| 型式 | エンジン | 排気量 | 駆動方式 |
|---|---|---|---|
| GJEFP | ガソリン | 2000cc | 2WD |
| GJ5FP | 2500cc | ||
| GJ2FP | ディーゼル | 2200cc | |
| GJ2AP | 4WD |
3代目 GJ系アテンザセダンのグレード
3代目アテンザセダンの主なグレード構成は以下のとおりです。
| グレード | GJEFP | GJ5FP | GJ2FP | GJ2AP |
|---|---|---|---|---|
| 標準 | 20S 20Sプロアクティブ |
– | XD XDプロアクティブ |
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| 上級 | – | 25S Lパッケージ | XD Lパッケージ | |
3代目 GJ系アテンザセダンのスペック
3代目アテンザセダンのスペックは以下のとおりです。
| 項目 | 型式 | |||
|---|---|---|---|---|
| GJEFP | GJ5FP | GJ2FP | GJ2AP | |
| エンジン | ガソリン | ディーゼル | ||
| 排気量 | 2000cc | 2500cc | 2200cc | |
| 駆動方式 | 2WD | 4WD | ||
| ターボ | 無 | 有 | ||
| 使用燃料 | レギュラー | 軽油 | ||
| 車両重量 | 1430〜1510kg | 1450〜1540kg | 1490〜1610kg | 1580〜1670kg |
| 想定実燃費 | 12.8km/L | 12.1km/L | 16.3km/L | 15.2km/L |
3代目 GJ系アテンザセダンの維持費の目安
3代目アテンザセダンの維持費※は型式によって異なり、年間183,275～225,475円（月あたり約15,300～18,800円）が目安となります。
- GJEFP型アテンザセダン
→214,175円/年（約17,800円/月） - GJ5FP型アテンザセダン
→225,475円/年（約18,800円/月） - GJ2FP型アテンザセダン
→183,275円/年（約15,300円/月） - GJ2AP型アテンザセダン
→188,175円/年（約15,700円/月）
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
GJEFP型アテンザセダンは1500〜2000cc、GJ5FP/GJ2FP/GJ2AP型アテンザセダンは2000〜2500ccの課税クラスに該当します。型式 税額 GJEFP 39,500円 GJ5FP 45,000円 GJ2FP GJ2AP - 重量税
重量税は車両重量によって異なります。
GJEFP/GJ5FP/GJ2FP型アテンザセダンはグレードにより1000〜1500kgと1500〜2000kgの課税クラスが混在しており、GJ2AP型アテンザセダンは1500〜2000kgの課税クラスに該当します。
グレードにより複数の課税クラスが混在するGJEFP/GJ5FP/GJ2FP型アテンザセダンについて、GJEFP/GJ5FP型アテンザセダンは1500kg以下の車両、GJ2FP型アテンザセダンは1500kg超の車両をもとに維持費を算出しています。
またディーゼルエンジンを搭載したGJ2FP/GJ2AP型アテンザセダンはエコカーに認定されていますので、重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 GJEFP ー 1500kg以下：12,300円
1500kg超：16,400円GJ5FP GJ2FP 1500kg以下：7,500円
1500kg超：10,000円ー GJ2AP 10,000円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
3代目アテンザセダンは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円、軽油1Lあたり110円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 GJEFP 101,600円 GJ5FP 107,400円 GJ2FP 67,500円 GJ2AP 72,400円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目アテンザセダンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
| 補償内容 | 料率クラス | |||
|---|---|---|---|---|
| GJEFP | GJ5FP | GJ2FP | GJ2AP | |
| 対人賠償責任保険 | 7 | 5 | 10 | 6 |
| 対物賠償責任保険 | 8 | 6 | 7 | 6 |
| 搭乗者傷害保険 | 5 | 6 | 7 | 7 |
| 車両保険 | 8 | 9 | 9 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
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3代目 GJ系アテンザセダンの中古車価格帯
3代目アテンザセダンの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
| 年式 | 中古車価格帯（車両価格） | |||
|---|---|---|---|---|
| GJEFP | GJ5FP | GJ2FP | GJ2AP | |
| 2012年 | 60〜295万円 | 55〜275万円 | 65〜140万円 | 85〜325万円 |
| 2013年 | 60〜180万円 | |||
| 2014年 | 60〜160万円 | |||
| 2015年 | 75〜200万円 | |||
| 2016年 | 110〜195万円 | |||
| 2017年 | 150〜250万円 | |||
| 2018年 | 170〜310万円 | |||
| 2019年 | ||||
アテンザセダンのライバル車
アテンザセダンとよく比較されるライバル車としては、トヨタのマークXやスバルのレガシィB4などが挙げられます。
