キャリイはスズキが1961年から販売している軽トラックです。
キャリイは販売開始から50年以上が経過するロングランモデルで、現在のスズキの販売ラインナップの中では最古のモデルとなります。
販売年数の長さが示すとおり、1971〜2009年にかけてすべてのサイズのトラックにおける年間販売台数首位の座を守り続けるなど多くの方に愛される車です。
かつてはワンボックスタイプのキャリイバンも販売されていましたが、現在では軽ワンボックスバンモデルはエブリイに移行されています。
車名は英語で運搬を意味する「CARRY」、語感の良さはもちろんですが積載能力が特徴の軽トラックに相応しい名前となっています。
なおキャリイは販売開始後10回ものフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は11代目モデルとなります。(初代〜9代目モデルのキャリイは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
また2018年からはキャリイの派生モデルとして座席後方と室内高を拡張したラージキャブ仕様のスーパーキャリイが市場に投入されていますので、この記事ではまとめて紹介します。
以下ではキャリイの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
10代目 DA02〜05系/DB02系キャリイ(1999-2013)
10代目 DA02〜05系/DB02系キャリイの基本情報
10代目キャリイは1999年に登場し、型式の記載から通称DA02系やDB02系、DA03系やDA05系と呼ばれています。
10代目 DA02〜05系/DB02系キャリイの型式
10代目キャリイの型式はDA52T、DB52T、DA62T、DA63T、DA65Tの5種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式や年式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 | 年式 |
---|---|---|
DA52T | 2WD | 1999.1-2001.8 |
DB52T | 4WD | |
DA62T | 2WD or 4WD | 2001.9-2002.4 |
DA63T | 2002.5-2005.10 | |
DA65T | 2005.11-2013.8 |
10代目 DA02〜05系/DB02系キャリイのスペック
10代目キャリイのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
DA52T | DB52T | DA62T DA63T DA65T |
|
エンジン | ガソリン | ||
排気量 | 660cc | ||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD or 4WD |
ターボ | 混在 | 無 | |
使用燃料 | レギュラー | ||
想定実燃費 | 13.6km/L | 13.2km/L | 14.2km/L |
10代目 DA02〜05系/DB02系キャリイの維持費の目安
10代目キャリイの維持費※は型式によって異なり、年間139,370~146,370円(月あたり約11,600~12,200円)が目安となります。
- DA52T型キャリイ
→143,470円/年(約12,000円/月) - DB52T型キャリイ
→146,370円/年(約12,200円/月) - DA62T/DA63T/DA65T型キャリイ
→139,370円/年(約11,600円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
10代目キャリイは660cc以下の貨物軽自動車の課税クラスとなります。
また新車登録後13年以上が経過した10代目キャリイについてはは環境負荷の関係で自動車税が約50%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 DA52T 4,000円 6,000円 DB52T DA62T
DA63T
DA65T - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また新車登録後13年以上が経過した10代目キャリイについてはは環境負荷の関係で重量税が約25%増額され、新車登録後18年以上が経過する場合はさらに約10%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 18年経過 DA52T 3,300円 4,100円 4,400円 DB52T DA62T
DA63T
DA65T - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
10代目キャリイは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 DA52T 95,600円 DB52T 98,500円 DA62T
DA63T
DA65T91,500円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、軽乗用車の任意保険料については型式ごとの保険支払状況に基づいて損害保険料率算出機構が毎年料率クラスを算出していますが、10代目キャリイは軽貨物車に該当するため料率クラスの適用はありません。
したがって基本的に10代目キャリイについてはすべての型式で保険料は一律となりますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
10代目 DA02〜05系/DB02系キャリイの中古車価格帯
10代目キャリイの中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
DA52T DB52T DA62T DA63T DA65T |
|
1999年 | 5〜55万円 |
2000年 | 5〜50万円 |
2001年 | 10〜65万円 |
2002年 | 10〜65万円 |
2003年 | 15〜70万円 |
2004年 | 15〜85万円 |
2005年 | 15〜85万円 |
2006年 | 15〜85万円 |
2007年 | 15〜85万円 |
2008年 | 15〜90万円 |
2009年 | 20〜95万円 |
2010年 | 25〜105万円 |
2011年 | 20〜105万円 |
2012年 | 20〜130万円 |
2013年 | 30〜155万円 |
11代目 DA06系キャリイ(2013-)
11代目 DA06系キャリイの基本情報
11代目キャリイは2013年に登場し、型式の記載から通称DA06系と呼ばれています。
11代目 DA06系キャリイの型式
11代目キャリイの型式はDA16T型のみです。
11代目 DA06系キャリイのスペック
11代目キャリイのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
DA16T | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 660cc |
駆動方式 | 2WD or 4WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
想定実燃費 | 16.3km/L |
11代目 DA06系キャリイの維持費の目安
11代目キャリイの維持費※は年間127,670円(月あたり約10,600円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
DA16T型キャリイは660cc以下の貨物軽自動車の課税クラスとなります。
また環境負荷の関係で2015年4月以降に販売されたDA16T型キャリイの自動車税は25%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 2015年4月以降 DA16T 4,000円 5,000円 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスに該当しますので、3,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
DA16T型キャリイは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 DA16T 79,800円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、軽乗用車の任意保険料については型式ごとの保険支払状況に基づいて損害保険料率算出機構が毎年料率クラスを算出していますが、11代目キャリイは軽貨物車に該当するため料率クラスの適用はありません。
したがって基本的に11代目キャリイについてはすべての型式で保険料は一律となりますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
11代目 DA06系キャリイの中古車価格帯
11代目キャリイ(DA16T型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
DA16T | |
2013年 | 35〜130万円 |
2014年 | 35〜135万円 |
2015年 | 40〜145万円 |
2016年 | 40〜120万円 |
2017年 | 50〜155万円 |
2018年 | 55〜180万円 |
2019年 | 65〜200万円 |
2020年 | 60〜235万円 |
初代 DA系スーパーキャリイ(2018-)
初代 DA系スーパーキャリイの基本情報
初代スーパーキャリイは2018年にキャリイの派生モデルとして登場し、型式の頭に使用されている記載から通称DA系と呼ばれています。
初代 DA系スーパーキャリイの型式
初代スーパーキャリイの型式はDA16T型のみです。
初代 DA系スーパーキャリイのスペック
初代スーパーキャリイは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
DA16T | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 660cc |
駆動方式 | 2WD or 4WD |
ターボ | 無 |
使用燃料 | レギュラー |
想定実燃費 | 15.3km/L |
初代 DA系スーパーキャリイの維持費の目安
初代スーパーキャリイの維持費※は、年間133,870円(月あたり約11,200円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
初代スーパーキャリイは660cc以下の貨物軽自動車の課税クラスに該当するため5,000円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスに該当しますので、3,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
初代スーパーキャリイは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 DA16T 85,000円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、軽乗用車の任意保険料については型式ごとの保険支払状況に基づいて損害保険料率算出機構が毎年料率クラスを算出していますが、初代スーパーキャリイは軽貨物車に該当するため料率クラスの適用はありません。
したがって基本的に初代スーパーキャリイについてはすべての型式で保険料は一律となりますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 DA系スーパーキャリイの中古車価格帯
初代スーパーキャリイ(DA16T型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
DA16T | |
2018年 | 80〜175万円 |
2019年 | 80〜175万円 |
2020年 | 90〜165万円 |
キャリイのライバル車
キャリイとよく比較されるライバル車としては、ダイハツのハイゼットトラックなどが挙げられます。