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up!はフォルクスワーゲンが2012年から販売しているコンパクトカーです。

フォルクスワーゲンで最小の車として販売されていたルポの実質的な後継車として開発されたup!は、小型車最大のメリットである使いやすさとコストパフォーマンスの高さが特徴です。

シンプルなデザインで大人4人が無理なく乗車可能な室内空間を確保するとともに、ボディの3分の2に高剛性の鋼板を採用したことによってヨーロッパで最高の5つ星の安全性能を誇り、本国で1万ユーロから購入可能な安い車両価格を実現するなどパッケージングの完成度の高さが評価され、2012年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠に輝くなど、up!は世界で高い評価を受けている車として位置付けられます。

なおup!は販売開始から現在までフルモデルチェンジを行っていませんので、現在販売中の車両は初代モデルとなります。

以下ではup!の型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。

初代up!(2012-)

初代up!の基本情報

初代up!の型式

初代up!の型式はAACHY、AACHYW、AADKRの3種類です。

それぞれの型式は以下のとおりボディタイプやターボの有無によって区分されています。

型式 ボディタイプ ターボ
AACHY 標準
AACHYW クロスオーバー
AADKR 標準

初代up!のグレード

初代up!の主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード AACHY AACHYW AADKR
標準 ムーブ アップ!
上級 ハイ アップ!
スポーツ クロス アップ! アップ!GTI

初代up!のスペック

初代up!のスペックは以下のとおりです。

項目 型式
AACHY AACHYW AADKR
エンジン ガソリン
排気量 1000cc
駆動方式 2WD
ターボ
使用燃料 ハイオク
車両重量 900〜950kg 950〜960kg 1000kg
想定実燃費 18.7km/L 17.8km/L 16.3km/L

初代up!の維持費の目安

AACHY

AACHYW

AADKR

 
初代up!の維持費は型式によって異なり、年間170,175~184,375円(月あたり約14,200~15,400円)が目安となります。

  • AACHY型up!
    →170,175円/年(約14,200円/月)
  • AACHYW型up!
    →173,975円/年(約14,500円/月)
  • AADKR型up!
    →184,375円/年(約15,400円/月)
自動車税+重量税+車検費用+自賠責+燃料代の合計額

維持費の算出根拠

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    自動車税は排気量によって異なりますが、初代up!はすべて同じ課税クラス(660〜1000cc)に該当します。
    また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された初代up!の自動車税は減額されますが、維持費は旧税額をもとに算出しています。

    型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額
    AACHY 25,000円 29,500円
    AACHYW
    AADKR
  2. 重量税
    重量税は車両重量によって異なりますが、初代up!はすべて同じ課税クラス(500〜1000kg)に該当します。
    またAACHY/AACHYW型up!はエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。

    型式 エコカー 標準税額
    AACHY 5,000円
    AACHYW
    AADKR 8,200円
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。
  4. 自賠責
    初代up!は自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    AACHY 74,900円
    AACHYW 78,700円
    AADKR 85,900円

任意保険料について

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代up!の型式別料率クラスは以下のとおりとなります。

料率クラスは1~17に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
AACHY AACHYW AADKR
対人賠償責任保険 5 6 7
対物賠償責任保険 4 4 3
搭乗者傷害保険 7 7 7
車両保険 7 6 7

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

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初代up!の中古車価格帯

初代up!の型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。

初代up!の新車価格は公式サイトをご参照ください。
なおAADKR型up!、AACHYW型up!は市場に流通する中古車が少ないため、それぞれ全年式をとおした中古車価格帯としています。
年式 中古車価格帯(車両価格)
AACHY AADKR AACHYW
2012年 20〜75万円
2013年 20〜85万円
2014年 20〜95万円
2015年 25〜105万円 75〜160万円
2016年 55〜135万円
2017年 50〜155万円
2018年 70〜165万円 160〜225万円
2019年 90〜195万円
2020年

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up!のライバル車

up!とよく比較されるライバル車としては、MINIのミニやフィアットの500、さらに小ささを求めるのであればトヨタのiQなどが挙げられます。

【型式別】MINI・ミニの維持費と中古車価格帯

2018年10月29日

【型式別】フィアット・500(チンクエチェント)の維持費と中古車価格帯

2018年12月16日

【型式別】トヨタ・iQの維持費と中古車価格帯

2018年12月16日

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