シエンタはトヨタが2003年から販売している5ナンバーサイズのミニバンです。
シエンタは5ナンバーサイズ+3列シートのコンパクトミニバンとして登場し、丸目のヘッドライトを装備した親しみやすいフォルムや両側に備えられたスライドドア・取り回しの良いサイズ感など実用性の高さが評価され、若いファミリー層を中心に高い支持を受けました。(2代目へのフルモデルチェンジに伴いエクステリアデザインをガラッと変えて、シャープでスポーティな外観へと変更されています。)
販売開始当初は国内のみの販売展開を想定していましたが、香港やマカオ、インドネシアやマレーシアなど主にアジア地域を中心に海外でも販売されるようになったことから、車としての完成度の高さがうかがい知れます。
車名はスペイン語で7を意味するSieteと英語のEntertain(楽しませる)を組み合わせたトヨタの造語、7人が楽しく乗車することのできるミニバンに相応しい名前といえるでしょう。
なおシエンタは2015年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではシエンタの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 80系シエンタ(2003-2015)
初代 80系シエンタの基本情報
初代シエンタは2003年に販売を開始し、型式に使用されている数字が80台であることから通称80系と呼ばれています。
初代 80系シエンタの型式
初代シエンタの型式はNCP81G、NCP85Gの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
NCP81G | 2WD |
NCP85G | 4WD |
初代 80系シエンタのグレード
初代シエンタの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | NCP81G | NCP85G |
---|---|---|
廉価 | X Eパッケージ | ー |
標準 | X X Sエディション X Lパッケージ DICE |
|
上級 | G DICE-G |
初代 80系シエンタのスペック
初代シエンタのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
NCP81G | NCP85G | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 1500cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 無 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 1210〜1230kg | 1310〜1330kg |
想定実燃費 | 12.8km/L | 11.2km/L |
初代 80系シエンタの維持費の目安
初代シエンタの維持費※は型式によって異なり、年間209,175~223,675円(月あたり約17,400~18,600円)が目安となります。
- NCP81G型シエンタ
→209,175円/年(約17,400円/月) - NCP85G型シエンタ
→223,675円/年(約18,600円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、初代シエンタはすべて同じ課税グレード(1000〜1500cc)に該当します。
また、環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代シエンタの自動車税は約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 NCP81G 34,500円 39,600円 NCP85G - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代シエンタはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また、環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代シエンタの重量税は約40%増額され、18年以上が経過する一部の車両はさらに約10%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 18年経過 NCP81G 12,300円 17,100円 18,900円 NCP85G - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代シエンタは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 NCP81G 101,600円 NCP85G 116,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代シエンタの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
NCP81G | NCP85G | |
対人賠償責任保険 | 10 | 4 |
対物賠償責任保険 | 7 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 9 | 6 |
車両保険 | 5 | 6 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 80系シエンタの中古車価格帯
初代シエンタの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
NCP81G | NCP85G | |
2003年 | 5〜35万円 | 15〜125万円 |
2004年 | ||
2005年 | 10〜40万円 | |
2006年 | 10〜55万円 | |
2007年 | 10〜55万円 | |
2008年 | 10〜75万円 | |
2009年 | 10〜75万円 | |
2010年 | 10〜70万円 | |
2011年 | 20〜75万円 | |
2012年 | 20〜95万円 | |
2013年 | 35〜140万円 | |
2014年 | 50〜145万円 | |
2015年 | 55〜150万円 |
2代目 170系シエンタ(2015-)
2代目 170系シエンタの基本情報
2代目シエンタは2015年に登場し、型式に使用されている数字が170台であることから通称170系と呼ばれています。
2代目 170系シエンタの型式
2代目シエンタの型式はNSP170G、NSP172G、NCP175G、NHP170Gの4種類です。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類や駆動方式などによって区分されています。
型式 | エンジン | 駆動方式 | その他 |
---|---|---|---|
NSP170G | ガソリン | 2WD | ー |
NSP172G | 車いす仕様 | ||
NCP175G | 4WD | ー | |
NHP170G | ハイブリッド | 2WD |
2代目 170系シエンタのグレード
2代目シエンタの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | NSP170G | NSP172G | NCP175G | NHP170G |
---|---|---|---|---|
廉価 | X Vパッケージ | ー | X Vパッケージ | ー |
標準 | ファンベースX X |
X 車いす仕様車 | X | ハイブリッド ファンベースX ハイブリッドX |
上級 | ファンベースG G G クエロ |
G 車いす仕様車 | G G クエロ |
ハイブリッド ファンベースG ハイブリッドG ハイブリッドG クエロ |
2代目 170系シエンタのスペック
2代目シエンタのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
NSP170G NSP172G |
NCP175G | NHP170G | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
排気量 | 1500cc | ||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
車両重量 | 1310〜1360kg | 1370〜1380kg | 1380kg |
想定実燃費 | 13.5km/L | 11.8km/L | 18.2km/L |
2代目 170系シエンタの維持費の目安
2代目シエンタの維持費※は型式によって異なり、年間170,175~213,775円(月あたり約14,200~17,800円)が目安となります。
- NSP170G/NSP172G型シエンタ
→195,075円/年(約16,300円/月) - NCP175G型シエンタ
→213,775円/年(約17,800円/月) - NHP170G型シエンタ
→170,175円/年(約14,200円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、2代目シエンタはすべて同じ課税グレード(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された2代目シエンタの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された2代目シエンタには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 NSP170G
NSP172G30,500円 34,500円 NCP175G NHP170G - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目シエンタはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
またNSP170G/NSP172G/NHP170G型シエンタはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 NSP170G
NSP172G7,500円 ー NCP175G ー 12,300円 NHP170G 7,500円 ー - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目シエンタは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 NSP170G
NSP172G96,300円 NCP175G 110,200円 NHP170G 71,400円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目シエンタの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |||
---|---|---|---|---|
NSP170G | NSP172G | NCP175G | NHP170G | |
対人賠償責任保険 | 4 | 6 | 2 | 6 |
対物賠償責任保険 | 5 | 6 | 5 | 6 |
搭乗者傷害保険 | 5 | 6 | 4 | 9 |
車両保険 | 7 | 5 | 6 | 7 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 170系シエンタの中古車価格帯
2代目シエンタの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
NSP170G NSP172G |
NCP175G | NHP170G | |
2015年 | 75〜195万円 | 80〜180万円 | 80〜200万円 |
2016年 | 80〜205万円 | 100〜205万円 | 90〜215万円 |
2017年 | 90〜215万円 | 110〜205万円 | 110〜220万円 |
2018年 | 100〜235万円 | 115〜215万円 | 130〜235万円 |
2019年 | 110〜240万円 | 135〜225万円 | 130〜265万円 |
2020年 | 140〜240万円 | 175〜235万円 | 180〜280万円 |
シエンタのライバル車
シエンタとよく比較されるライバル車としては、ホンダのフリードやジェイドなどが挙げられます。