S660はホンダが2015年から販売している2シーターオープンタイプの軽自動車です。
S660はホンダがかつて販売していたビート以来、19年ぶりに市場に投入された軽2シーターオープンです。
S660はかつて同社が販売していたS360・S500・S600・S800の流れを継承したスポーツエンジンを搭載するSシリーズの後継車という位置付けで、スポーツカーらしい高い旋回性能にこだわって開発され、スポーツ走行に対応するためリアにエンジンを配置したミッドシップレイアウトを採用するなど、誰でも気軽に乗れるスポーツカーを実現しています。
S660のボディはタルガトップデザインで、天井は巻き取り式で脱着可能なロールトップを採用、全高をできるだけ抑え張り出したフェンダーデザインにすることでワイド感を演出しています。
なおS660は販売開始から現在までフルモデルチェンジを行っていませんので、現在販売中の車両は初代モデルとなります。
以下ではS660の型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
初代S660(2015-)
初代S660の基本情報
初代S660の型式
初代S660の型式はJW5型のみです。
初代S660のグレード
初代S660の主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | JW5 |
---|---|
標準 | β |
上級 | α |
スポーツ | モデューロX |
初代S660のスペック
初代S660のスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
JW5 | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 660cc |
駆動方式 | 2WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | レギュラー |
車両重量 | 830〜850kg |
想定実燃費 | 18.0km/L |
初代S660の維持費の目安
初代S660の維持費※は年間126,870円(月あたり約10,600円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
JW5型S660は軽自動車ですので660cc以下の課税クラスとなります。
またJW5型S660は2015年4月以降に販売を開始した軽自動車となりますので、環境負荷の関係で自動車税が50%増額されて10,800円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなりますので、JW5型S660の重量税は3,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
JW5型S660は軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 JW5 72,200円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代S660の型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
JW5 | |
対人賠償責任保険 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 1 |
車両保険 | 1 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
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初代S660の中古車価格帯
初代S660の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
JW5 | |
2015年 | 100〜325万円 |
2016年 | 120〜385万円 |
2017年 | 140〜385万円 |
2018年 | 150〜295万円 |
2019年 | 180〜325万円 |
2020年 | 190〜255万円 |
S660のライバル車
S660の最大のライバルとして、同じく軽2シーターオープンのダイハツのコペンが挙げられます。