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ポルテはトヨタが2004年から2020年にかけて販売していたトールワゴンタイプのコンパクトカーです。

ポルテは低床かつ大型電動スライドドアを採用し乗降性にこだわったユニバーサルデザインを採用した車として開発されました。

【大開口のスライドドア】

乗降性の良さを活かした福祉車両仕様車も開発され、専用車椅子を脱着するかたちで電動で乗降できる専用車椅子仕様を日本で初めて採用した車としても有名です。

【専用車椅子仕様車】

抜群の乗降性から小さな子供がいるファミリーはもちろん、高齢の家族がいる方や福祉車両として高く評価され、販売初期の受注台数は見込みの4000台に対して16000台と目標の4倍の販売を達成しています。

このポルテの好調なセールスを受け、2012年にはシャープなデザインを採用した姉妹車としてスペイドの販売も開始しています。

ちなみにポルテの車名はフランス語で扉という意味で、これはポルテの最大の特徴とも言える大型のスライドドアに由来した名前となります。

なおポルテは2012年にフルモデルチェンジを行っており、最終モデルは2代目モデルとなります。

以下ではポルテの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。

初代 10系ポルテ(2004-2012)

初代 10系ポルテの基本情報

初代ポルテは2004年に販売を開始し、すべての型式で使用されている数字が10台であることから通称10系と呼ばれています。

初代 10系ポルテの型式

初代ポルテの型式はNNP10、NNP11、NNP15の3種類です。

それぞれの型式は以下のとおり排気量や駆動方式によって区分されています。

型式 排気量 駆動方式
NNP10 1300cc 2WD
NNP11 1500cc
NNP15 4WD

初代 10系ポルテのグレード

初代ポルテの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード NNP10 NNP11 NNP15
廉価 130i
標準 130i Cパッケージ
上級 150r
150r Gパッケージ
150i
150i Cパッケージ
150i Gパッケージ

初代 10系ポルテのスペック

初代ポルテのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
NNP10 NNP11 NNP15
エンジン ガソリン
排気量 1300cc 1500cc
駆動方式 2WD 4WD
ターボ
使用燃料 レギュラー
車両重量 1090kg 1110kg 1200kg
想定実燃費 13.2km/L 12.4km/L 11.8km/L

初代 10系ポルテの維持費の目安

NNP10

NNP11

NNP15

 
初代ポルテの維持費は型式によって異なり、年間206,075~217,775円(月あたり約17,200~18,100円)が目安となります。

  • NNP10型ポルテ
    →206,075円/年(約17,200円/月)
  • NNP11型ポルテ
    →212,375円/年(約17,700円/月)
  • NNP15型ポルテ
    →217,775円/年(約18,100円/月)
自動車税+重量税+車検費用+自賠責+燃料代の合計額

維持費の算出根拠

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    自動車税は排気量によって異なりますが、初代ポルテはすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
    また、環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代ポルテの自動車税は約15%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過
    NNP10 34,500円 39,600円
    NNP11
    NNP15
  2. 重量税
    重量税は車両重量によって異なりますが、初代ポルテはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
    また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した初代ポルテの重量税は約40%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過
    NNP10 12,300円 17,100円
    NNP11
    NNP15
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。
  4. 自賠責
    初代ポルテは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    NNP10 98,500円
    NNP11 104,800円
    NNP15 110,200円

任意保険料について

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代ポルテの型式別料率クラスは以下のとおりとなります。

料率クラスは1~17に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
NNP10 NNP11 NNP15
対人賠償責任保険 8 9 6
対物賠償責任保険 8 7 7
搭乗者傷害保険 11 9 6
車両保険 5 6 7

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。

初代 10系ポルテの中古車価格帯

初代ポルテの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。

NNP15型ポルテは市場に流通する中古車が少ないため、全年式をとおした中古車価格帯としています。
年式 中古車価格帯(車両価格)
NNP10 NNP11 NNP15
2004年 10〜35万円 10〜40万円 15〜75万円
2005年 10〜35万円 10〜45万円
2006年 10〜45万円 10〜45万円
2007年 10〜35万円 10〜45万円
2008年 10〜35万円 15〜45万円
2009年 10〜35万円 15〜45万円
2010年 10〜50万円 15〜45万円
2011年 15〜55万円 15〜55万円
2012年 15〜55万円

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2代目 140系ポルテ(2012-)

2代目 140系ポルテの基本情報

2代目ポルテは2012年に登場し、すべての型式で使用されている数字が140台であることから通称140系と呼ばれています。

2代目 140系ポルテの型式

2代目ポルテの型式はNSP140、NCP141、NSP141、NCP145の4種類です。

それぞれの型式は以下のとおり排気量や駆動方式、年式によって区分されています。

型式 排気量 駆動方式 年式
NSP140 1300cc 2WD
NCP141 1500cc 2012.7-2015.6
NSP141 2015.7-
NCP145 4WD
NCP141/NSP141型ポルテは年式が異なるものの、排気量や駆動方式は同等ですのでスペック・維持費の目安・中古車価格帯の項目ではまとめて紹介します。

2代目 140系ポルテのグレード

2代目ポルテの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード NSP140 NCP141 NSP141 NCP145
廉価 V V
標準 X X
F
Y
上級 G

2代目 140系ポルテのスペック

2代目ポルテのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
NSP140 NCP141
NSP141
NCP145
エンジン ガソリン
排気量 1300cc 1500cc
駆動方式 2WD 4WD
ターボ
使用燃料 レギュラー
車両重量 1100〜1110kg 1140〜1180kg 1230〜1240kg
想定実燃費 16.3km/L 14.8km/L 13.7km/L

2代目 140系ポルテの維持費の目安

NSP140

NCP141/NSP141

NCP145

 
2代目ポルテの維持費は型式によって異なり、年間187,375~202,475円(月あたり約15,600~16,900円)が目安となります。

  • NSP140型ポルテ
    →187,375円/年(約15,600円/月)
  • NCP141/NSP141型ポルテ
    →190,575円/年(約15,900円/月)
  • NCP145型ポルテ
    →202,475円/年(約16,900円/月)
自動車税+重量税+車検費用+自賠責+燃料代の合計額

維持費の算出根拠

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    自動車税は排気量によって異なりますが、2代目ポルテはすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
    また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録されたNSP141/NCP145型ポルテの自動車税は減額されますが、維持費は旧税額をもとに算出しています。

    型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額
    NSP140 34,500円
    NCP141
    NSP141 30,500円
    NCP145
  2. 重量税
    重量税は車両重量によって異なりますが、2代目ポルテはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
    またNSP141型ポルテはエコカーに該当するため重量税が軽減されます。
    なおエコカーに該当する型式とそうでない型式が混在するNCP141/NSP141型ポルテについては、エコカーに該当するNSP141型ポルテをもとに維持費を算出しています。

    型式 エコカー 標準税額
    NSP140 12,300円
    NCP141
    NSP141 7,500円
    NCP145 12,300円
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。
  4. 自賠責
    2代目ポルテは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    NSP140 79,800円
    NCP141
    NSP141
    87,800円
    NCP145 94,900円

任意保険料について

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目ポルテの型式別料率クラスは以下のとおりとなります。

料率クラスは1~17に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
NSP140 NCP141 NSP141 NCP145
対人賠償責任保険 4 5 3 4
対物賠償責任保険 8 7 8 7
搭乗者傷害保険 6 7 6 4
車両保険 5 6 6 5

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

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2代目 140系ポルテの中古車価格帯

2代目ポルテの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。

年式 中古車価格帯(車両価格)
NSP140 NCP141
NSP141
NCP145
2012年 20〜75万円 30〜95万円 25〜95万円
2013年 25〜95万円 30〜105万円 30〜115万円
2014年 30〜90万円 30〜115万円 40〜95万円
2015年 40〜90万円 35〜115万円 50〜125万円
2016年 50〜140万円 50〜160万円
2017年 50〜135万円 90〜155万円
2018年 95〜160万円 95〜180万円
2019年 110〜165万円
2020年 160〜185万円

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ポルテのライバル車

ポルテとよく比較されるライバル車としては、姉妹車のスペイドのほか、同社が販売するシエンタやホンダのフリードなどが挙げられます。

【型式別】トヨタ・スペイドの維持費と中古車価格帯

2018年11月17日

【型式別】トヨタ・シエンタの維持費と中古車価格帯

2018年10月29日

【型式別】ホンダ・フリードの維持費と中古車価格帯

2018年6月15日

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