パレットはスズキが2008年から2013年にかけて販売していたスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。
スズキを代表する車のワゴンRが切り拓いたトールワゴン市場の延長線上に登場した、さらに全高をあげたスーパーハイトワゴン市場に投入するため登場したのがパレットです。
4代目ワゴンRと共通のプラットフォームを使用するとともに、ワゴンRよりもさらに背を高くし両側スライドドアの採用と低床化を図った結果、パレットは優れた乗降性と大人4人が快適に過ごすことができる広々とした車内空間が特徴的な車となっています。
運転しやすく視認性や乗降性の良いパレットは、特に小さなお子さま連れの女性ユーザーから高い人気を誇ります。
パレットは2013年に惜しまれつつ販売を終了しましたが、同年には両側スライドドアや低床が特徴の後継車としてスペーシアが登場しています。
パレットの名前の由来は画材のパレット、絵の具がパレットの上で様々な色彩を奏でるように、様々なユーザーのライフスタイルに寄り添う車になってほしいという想いを込めて命名されています。
なおパレットは販売開始から販売終了までフルモデルチェンジを行っていませんので、販売モデルはひとつのみとなります。
以下ではパレットの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
パレット(2008-2013)
パレットの基本情報
パレットの型式
パレットの型式はMK21S型のみです。
パレットのスペック
パレットのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
MK21S | |
エンジン | ガソリン |
排気量 | 660cc |
駆動方式 | 2WD or 4WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | レギュラー |
想定実燃費 | 15.8km/L |
パレットの維持費の目安
パレットの維持費※は年間133,370円(月あたり約11,100円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
MK21S型パレットは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)ですので7,200円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスに該当するため3,300円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
パレットは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MK21S 82,300円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年のパレットの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
MK21S | |
対人賠償責任保険 | 2 |
対物賠償責任保険 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 3 |
車両保険 | 2 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
パレットの中古車価格帯
パレット(MK21S型)の中古車価格帯は以下のとおりです
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
MK21S | |
2008年 | 5〜75万円 |
2009年 | 5〜70万円 |
2010年 | 10〜75万円 |
2011年 | 10〜85万円 |
2012年 | 15〜85万円 |
2013年 | 20〜85万円 |
パレットのライバル車
パレットとよく比較されるライバル車としては、ダイハツのタントやホンダのN-BOX、日産のデイズルークスなどが挙げられます。