フレアワゴンはマツダが2012年から販売しているスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。
車内空間を最大限に確保したスーパーハイトワゴンタイプの軽乗用車の人気の高まりを受け、スズキが製造販売するスペーシア(初代モデルのみパレット)のOEM供給を受けるかたちで市場に投入された車がフレアワゴンとなります。
マツダではフレアワゴンのほかにもスズキから軽乗用車のOEM供給を受けフレアシリーズとして販売展開しており、車名のファミリーネームとして用いられているフレア(flair)は英語で才能や閃きといった意味を示しています。
なおフレアワゴンは2013年、2018年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は3代目モデルとなります。(初代モデルのフレアワゴンは市場に出回っている中古車台数がわずかですので割愛させていただきます。)
以下ではフレアワゴンの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
2代目 MM02系フレアワゴン(2013-2018)
2代目 MM02系フレアワゴンの基本情報
2代目フレアワゴンは2013年に登場し、型式の記載から通称MM02系と呼ばれています。
2代目 MM02系フレアワゴンの型式
2代目フレアワゴンの型式はMM32S、MM42Sの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類(販売年式)によって区分されています。
型式 | エンジン | 販売年式 |
---|---|---|
MM32S | ノーマル | 2013.4-2015.4 |
MM42S | ハイブリッド | 2015.5-2018.1 |
2代目 MM02系フレアワゴンのスペック
2代目フレアワゴンのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
MM32S | MM42S | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD or 4WD | |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
想定実燃費 | 17.6km/L | 20.9km/L |
2代目 MM02系フレアワゴンの維持費の目安
2代目フレアワゴンの維持費※は型式によって異なり、年間116,070~124,170円(月あたり約9,700~10,300円)が目安となります。
- MM32S型フレアワゴン
→124,170円/年(約10,300円/月) - MM42S型フレアワゴン
→116,070円/年(約9,700円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
2代目フレアワゴンは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)に該当します。
また、2015年4月以降に販売された2代目フレアワゴンは環境負荷の観点で自動車税が50%増額されますが、MM32S型フレアワゴンの維持費は2015年3月以前に販売された車両をもとに算出しています。型式 標準税額 2015年4月以降 MM32S 7,200円 10,800円 MM42S – - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また2代目フレアワゴンはエコカーに該当するため重量税が軽減され2,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
2代目フレアワゴンは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MM32S 73,900円 MM42S 62,200円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目フレアワゴンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
MM32S | MM42S | |
対人賠償責任保険 | 1 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 1 | 1 |
車両保険 | 2 | 2 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
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2代目 MM02系フレアワゴンの中古車価格帯
2代目フレアワゴンの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
MM32S | MM42S | |
2013年 | 25〜95万円 | – |
2014年 | 30〜85万円 | |
2015年 | 45〜85万円 | 50〜100万円 |
2016年 | – | 50〜115万円 |
2017年 | 55〜120万円 | |
2018年 |
3代目 MM03系フレアワゴン(2018-)
3代目 MM03系フレアワゴンの基本情報
3代目フレアワゴンは2018年に登場し、型式の記載から通称MM03系と呼ばれています。
3代目 MM03系フレアワゴンの型式
3代目フレアワゴンの型式はMM53S型のみです。
3代目 MM03系フレアワゴンのスペック
3代目フレアワゴンのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 |
---|---|
MM53S | |
エンジン | ハイブリッド |
排気量 | 660cc |
駆動方式 | 2WD or 4WD |
ターボ | 混在 |
使用燃料 | レギュラー |
想定実燃費 | 19.8km/L |
3代目 MM03系フレアワゴンの維持費の目安
3代目フレアワゴンの維持費※は年間119,570円(月あたり約10,000円)が目安となります。
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
3代目フレアワゴンは軽自動車ですのですべて同じ課税クラス(〜660cc)に該当し、10,800円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また3代目フレアワゴンはすべてエコカーに認定されていますので、重量税は軽減され2,500円となります。 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
3代目フレアワゴンは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 MM53S 65,700円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目フレアワゴンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
MM53S | |
対人賠償責任保険 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 2 |
車両保険 | 2 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
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3代目 MM03系フレアワゴンの中古車価格帯
3代目フレアワゴン(MM53S型)の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) |
---|---|
MM53S | |
2018年 | 70〜130万円 |
2019年 | 100〜150万円 |
2020年 | 110〜150万円 |
フレアワゴンのライバル車
フレアワゴンとよく比較されるライバル車としては、OEMベース車両のスズキのスペーシアのほか、ホンダのN-BOXやダイハツのタント、日産のデイズルークスなどが挙げられます。