エスクァイアはトヨタが2014年から販売しているミドルサイズのミニバンです。
エスクァイアは同社の5ナンバーサイズミニバン、ノア・ヴォクシーをベースに『上質感・上級感・高級感』を持たせた車です。
縦方向に伸びた大型のフロントメッキグリルやサイドのステンレスメッキモール、バックドアのメッキ加飾など、エスクァイアではメッキやステンレス装飾をふんだんに使用しており、ノアやヴォクシーとの差別化が図られています。
なおエスクァイアは販売開始から現在までの間フルモデルチェンジを行っていませんので、現在販売中の車両は初代モデルとなります。
以下ではエスクァイアの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
初代エスクァイア(2014-)
初代エスクァイアの基本情報
初代エスクァイアの型式
初代エスクァイアの型式はZRR80G、ZRR85G、ZWR80Gの3種類です。
それぞれの型式は以下のとおりエンジンの種類や駆動方式によって区分されています。
型式 | エンジン | 駆動方式 |
---|---|---|
ZRR80G | ガソリン | 2WD |
ZRR85G | 4WD | |
ZWR80G | ハイブリッド | 2WD |
初代エスクァイアのグレード
初代エスクァイアの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | ZRR80G | ZRR85G | ZWR80G |
---|---|---|---|
標準 | Xi Xi ウェルジョイン |
ハイブリッドXi | |
上級 | Gi Gi プレミアムパッケージ |
ハイブリッドGi ハイブリッドGi プレミアムパッケージ |
初代エスクァイアのスペック
初代エスクァイアのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
ZRR80G | ZRR85G | ZWR80G | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
排気量 | 2000cc | 1800cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
車両重量 | 1570〜1650kg | 1650〜1730kg | 1610〜1620kg |
想定実燃費 | 11.8km/L | 10.6km/L | 16.9km/L |
初代エスクァイアの維持費の目安
初代エスクァイアの維持費※は型式によって異なり、年間183,675~235,775円(月あたり約15,300~19,600円)が目安となります。
- ZRR80G型エスクァイア
→223,375円/年(約18,600円/月) - ZRR85G型エスクァイア
→235,775円/年(約19,600円/月) - ZWR80G型エスクァイア
→183,675円/年(約15,300円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、初代エスクァイアはすべて同じ課税クラス(1500〜2000cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された初代エスクァイアの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された初代エスクァイアには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 ZRR80G 36,000円 39,500円 ZRR85G ZWR80G - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代エスクァイアはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)に該当します。
またハイブリッドエンジンを搭載したZWR80G型エスクァイアはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 ZRR80G – 16,400円 ZRR85G ZWR80G 10,000円 – - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代エスクァイアは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 ZRR80G 110,200円 ZRR85G 122,600円 ZWR80G 76,900円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代エスクァイアの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
ZRR80G | ZRR85G | ZWR80G | |
対人賠償責任保険 | 4 | 4 | 7 |
対物賠償責任保険 | 5 | 5 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 8 | 7 | 8 |
車両保険 | 7 | 7 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代エスクァイアの中古車価格帯
初代エスクァイアの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
ZRR80G | ZRR85G | ZWR80G | |
2014年 | 100〜265万円 | 140〜270万円 | 115〜225万円 |
2015年 | 120〜275万円 | ||
2016年 | 120〜265万円 | 175〜295万円 | 125〜275万円 |
2017年 | 135〜315万円 | 210〜315万円 | 185〜315万円 |
2018年 | 160〜310万円 | 200〜285万円 | 190〜325万円 |
2019年 | 220〜315万円 | 235〜335万円 | 250〜325万円 |
2020年 | 220〜325万円 | 280〜335万円 | 280〜335万円 |
エスクァイアのライバル車
エスクァイアとよく比較されるライバル車としては姉妹車にあたるノアやヴォクシーのほか、日産のセレナやホンダのステップワゴンなどが挙げられます。