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コペンはダイハツが2002年から販売している2シーターオープンタイプの軽自動車です。

コペンという名称はダイハツオリジナルの造語で、その由来は『コンパクトなオープンカー』、コンセプトカーの段階では軽のオープンカー(K+OPEN)という意味でKOPENという名称を用いていましたが、正式販売段階ではCOMPACTとOPENを掛け合わせたCOPENという名称に変更されています。

ダイハツではかつてリーザスパイダーという軽のオープンカーを販売したことがありましたが、こちらは販売台数が伸びず1991年の登場からわずか3年で販売を終了しています。

<不振に終わったリーザスパイダー>

リーザスパイダーの販売終了後も、ライバル車だったスズキのカプチーノやホンダのビートなどが順調に販売を続けているのを横目で見ながら、長い間悔しい思いをしながら送り出した渾身の軽オープンカーがコペンです。

コペンの特徴は軽自動車でありながら本格的なスポーツ走行を実現していること、オプションでスポーツ走行が可能な足回りやレカロ社製のバケットシート、MOMO社製のスポーツステアリングが選択できるなど、コペンが単なるオープンカーではなくオープンのスポーツカーと呼ばれる所以となっています。
そのほかはじめて電動で開閉するルーフトップを軽自動車に採用するなど、リーザスパイダーの失敗を踏まえてダイハツ社内で徹底的に熟成されたコペンは非常に完成度の高い車と言えます。

なおコペンは2012年に初代モデルの販売を終了後、2年の期間を経て2014年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。

以下ではコペンの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。

初代コペン(2002-2012)

初代コペンの基本情報

初代コペンの型式

初代コペンの型式はL880K型のみです。

L880K型コペンに搭載されているエンジンは軽自動車ではめずらしい直列4気筒のDOHCターボエンジン、燃費は3気筒エンジンに比べると劣りますが、高回転までストレスなく吹け上がるエンジンで、スポーツ走行を求めるユーザーにはむしろ好意的に受け入れられています。

初代コペンのグレード

初代コペンの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード L880K
標準 アクティブトップ
ディタッチャブルトップ
上級 レザーパッケージ
タンレザーエディション
スポーツ アルティメットエディション

初代コペンの標準グレードはルーフ形状によって分けられており、『電動開閉ルーフを採用したアクティブトップ』と『軽量・着脱式の樹脂製ルーフを採用したディタッチャブルトップ』に大別されます。

車両重量が重くなるものの手軽にルーフを開閉できるアクティブトップは快適性を求める人に、ルーフを手動で取り外さなければならないため開閉に手間がかかるものの車両重量が軽くなるディタッチャブルトップは走行性を求める人におすすめのグレードです。

なお上級・スポーツグレードのレザーパッケージやタンレザーエディション、アルティメットエディションはアクティブトップの上位モデルとなります。

初代コペンのスペック

初代コペンのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
L880K
エンジン ガソリン
排気量 660cc
駆動方式 2WD
ターボ
使用燃料 レギュラー
車両重量 800〜840kg
想定実燃費 13.8km/L

初代コペンの維持費の目安

L880K

 
初代コペンの維持費は年間145,270円(月あたり約12,100円)が目安となります。

自動車税+重量税+車検費用+自賠責+燃料代の合計額

維持費の算出根拠

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    L880K型コペンは軽自動車ですので660cc以下の課税クラスとなります。
    また環境負荷の関係で新車登録後13年以上が経過したL880K型コペンの自動車税は約80%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過
    L880K 7,200円 12,900円
  2. 重量税
    軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
    また環境負荷の関係で新車登録後13年以上が経過したL880K型コペンの重量税は約25%増額され、18年が経過した車両についてはさらに約10%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 13年経過 18年経過
    L880K 3,300円 4,100円 4,400円
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。
  4. 自賠責
    L880K型コペンは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    L880K 94,200円

任意保険料について

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代コペンの型式別料率クラスは以下のとおりとなります。

料率クラスは1~3に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
L880K
対人賠償責任保険 1
対物賠償責任保険 1
搭乗者傷害保険 1
車両保険 1

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。

初代コペンの中古車価格帯

初代コペン(L880K型)の中古車価格帯は以下のとおりです。

年式 中古車価格帯(車両価格)
L880K
2002年 20〜105万円
2003年 30〜125万円
2004年 35〜125万円
2005年 40〜130万円
2006年 40〜135万円
2007年 40〜145万円
2008年 45〜130万円
2009年 60〜155万円
2010年 60〜165万円
2011年 75〜165万円
2012年 80〜165万円

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2代目コペン(2014-)

2代目コペンの基本情報

2代目コペンの型式

初代コペンの型式はLA400K型のみです。

LA400K型コペンではフロント・サイド・リア・フロアを切れ目なくつないだD-Frameと呼ばれるシャーシ構造を採用し、曲げやねじれに対する剛性を上げ走行性能を高めることに成功しました。

またD-Frame構造によって高い剛性を確保したことでボディ外側のパーツを樹脂化することに成功、該当の樹脂パーツ(ボンネットフードやトランクフード、バンパーなど)を好みのデザインのパーツに着脱可能なDress-Formation構造を採用しています。

またLA400K型コペンでは直列3気筒DOHCターボエンジンを採用し、先代のコペンよりも燃費を大幅に改善したことも特徴のひとつと呼べるでしょう。

2代目コペンのグレード

2代目コペンの主なグレード構成は以下のとおりです。

グレード LA400K
標準 ローブ
エクスプレイ
セロ
上級 ローブ S
エクスプレイ S
セロ S
スポーツ GR スポーツ

2代目コペンの基本グレードはローブ・エクスプレイ・セロの3種類で、それぞれ内外装のデザインが異なります。

セロは先代コペンのデザインを引き継いだものとなっていますが、ローブ・エクスプレイはヘッドランプの形状を一新し、よりシャープでスポーティなデザインとなっています。

2代目コペンのスペック

2代目コペンのスペックは以下のとおりです。

項目 型式
LA400K
エンジン ガソリン
排気量 660cc
駆動方式 2WD
ターボ
使用燃料 レギュラー
車両重量 850〜870kg
想定実燃費 17.3km/L

2代目コペンの維持費の目安

LA400K

 
2代目コペンの維持費は年間126,170円(月あたり約10,500円)が目安となります。

自動車税+重量税+車検費用+自賠責+燃料代の合計額

維持費の算出根拠

維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。

  1. 自動車税
    LA400K型コペンは軽自動車ですので660cc以下の課税クラスとなります。
    また環境負荷の関係で2015年4月以降に販売されたLA400K型コペンの自動車税は50%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。

    型式 標準税額 2015年4月以降
    LA400K 7,200円 10,800円
  2. 重量税
    軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなりますので、LA400K型コペンの重量税は3,300円となります。
  3. 車検費用
    車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。
  4. 自賠責
    LA400K型コペンは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。
  5. 燃料代
    年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。

    型式 燃料代
    LA400K 75,100円

任意保険料について

任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。

ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目コペンの型式別料率クラスは以下のとおりとなります。

料率クラスは1~3に区分され、数字が小さければ保険料が安く、大きければ保険料が高くなります。
補償内容 料率クラス
LA400K
対人賠償責任保険 3
対物賠償責任保険 1
搭乗者傷害保険 1
車両保険 1

ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。

複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。

2代目コペンの中古車価格帯

2代目コペン(LA400K型)の中古車価格帯は以下のとおりです。

2代目コペンの新車価格は公式サイトをご参照ください。
年式 中古車価格帯(車両価格)
LA400K
2014年 90〜175万円
2015年 90〜195万円
2016年 105〜195万円
2017年 130〜195万円
2018年 135〜190万円
2019年 160〜300万円
2020年 180〜295万円

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コペンのライバル車

コペンのライバル車としては、コペン同様オープンタイプの軽自動車であるホンダのS660が挙げられます。

【型式別】ホンダ・S660の維持費と中古車価格帯

2018年6月3日

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