アリオンはトヨタが2001年から販売しているセダンです。
かつて販売していたカリーナの後継車として開発されたアリオンは、上質感かつダイナミックなデザインが特徴のスポーティセダンとして登場しました。
セダンではめずらしいリクライニング可能なリヤシートを備え、リヤシートを倒すことで荷室を拡張するダブルフォールディング機構を採用するなど、使用方法に合わせて多彩なシートアレンジが選択可能となっており、高い実用性もセールスポイントに挙げられます。
アリオンは英語ですべてをひとつにという意味を持つ「All in One」から取られた造語で、あらゆるジャンルの車の良さをこの一台に集約するとの想いを込めて命名されており、実用性の高いセダンに相応しい名前となっています。
なおアリオンは2007年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。
以下ではアリオンの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 240系アリオン(2001-2007)
初代 240系アリオンの基本情報
初代アリオンは2001年に登場し、型式に使用されている数字が240台であることから通称240系と呼ばれています。
初代 240系アリオンの型式
初代アリオンの型式はNZT240、ZZT240、ZZT245、AZT240の4種類です。
このうちAZT240型アリオンは市場の中古車台数がわずかなためこのページでは割愛します。
NZT240/ZZT240/ZZT245型アリオンのそれぞれの型式は以下のとおり排気量や駆動方式によって区分されています。
型式 | 排気量 | 駆動方式 |
---|---|---|
NZT240 | 1500cc | 2WD |
ZZT240 | 1800cc | |
ZZT245 | 4WD |
初代 240系アリオンのグレード
初代アリオンの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | NZT240 | ZZT240 | ZZT245 |
---|---|---|---|
廉価 | A15 スタンダードパッケージ | A18 スタンダードパッケージ | |
標準 | A15 | A18 | |
上級 | A15 Gパッケージ | A18 Gパッケージ | |
スポーツ | – | A18 Sパッケージ |
初代 240系アリオンのスペック
初代アリオンのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | ||
---|---|---|---|
NZT240 | ZZT240 | ZZT245 | |
エンジン | ガソリン | ||
排気量 | 1500cc | 1800cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD | |
ターボ | 無 | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
車両重量 | 1140kg | 1170kg | 1280kg |
想定実燃費 | 12.0km/L | 11.6km/L | 11.0km/L |
初代 240系アリオンの維持費の目安
初代アリオンの維持費※は型式によって異なり、年間225,775~241,475円(月あたり約18,800~20,100円)が目安となります。
- NZT240型アリオン
→225,775円/年(約18,800円/月) - ZZT240型アリオン
→235,375円/年(約19,600円/月) - ZZT245型アリオン
→241,475円/年(約20,100円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
NZT240型アリオンは1000〜1500cc、ZZT240/ZZT245型アリオンは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
また初代アリオンは新車登録後すでに13年以上が経過しているため環境負荷の観点から自動車税が約15%増額されます。型式 税額(13年経過) NZT240 39,600円 ZZT240 45,400円 ZZT245 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代アリオンはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また初代アリオンは新車登録後すでに13年以上が経過しているため環境負荷の観点から重量税が約40%増額され、18年以上が経過する一部の車両についてはさらに約10%増額されますが、維持費は13年経過車両をもとに算出しています。型式 税額(13年経過) 18年経過 NZT240 17,100円 18,900円 ZZT240 ZZT245 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代アリオンは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 NZT240 108,300円 ZZT240 112,100円 ZZT245 118,200円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代アリオンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | ||
---|---|---|---|
NZT240 | ZZT240 | ZZT245 | |
対人賠償責任保険 | 5 | 9 | 5 |
対物賠償責任保険 | 9 | 8 | 9 |
搭乗者傷害保険 | 9 | 7 | 3 |
車両保険 | 6 | 5 | 7 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 240系アリオンの中古車価格帯
初代アリオンの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | ||
---|---|---|---|
NZT240 | ZZT240 | ZZT245 | |
2001年 〜 2007年 |
25〜35万円 | 25〜40万円 | 15〜35万円 |
2代目 260系アリオン(2007-)
2代目 260系アリオンの基本情報
2代目アリオンは2007年に登場し、型式に使用されている数字が260台であることから通称260系と呼ばれています。
2代目 260系アリオンの型式
2代目アリオンの型式はNZT260、ZRT260、ZRT265、ZRT261の4種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量や駆動方式によって区分されています。
型式 | 排気量 | 駆動方式 |
---|---|---|
NZT260 | 1500cc | 2WD |
ZRT260 | 1800cc | |
ZRT265 | 4WD | |
ZRT261 | 2000cc | 2WD |
2代目 260系アリオンのグレード
2代目アリオンの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | NZT260 | ZRT260 | ZRT265 | ZRT261 |
---|---|---|---|---|
廉価 | A15 スタンダードパッケージ | A18 スタンダードパッケージ | – | |
標準 | A15 | A18 | A20 | |
上級 | A15 Gパッケージ A15 Gプラスパッケージ |
A18 Gパッケージ A18 Gプラスパッケージ |
A20 レザーパッケージ A20 Gプラスパッケージ |
|
スポーツ | – | A18 Sパッケージ | A20 Sパッケージ |
2代目 260系アリオンのスペック
2代目アリオンのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |||
---|---|---|---|---|
NZT260 | ZRT260 | ZRT265 | ZRT261 | |
エンジン | ガソリン | |||
排気量 | 1500cc | 1800cc | 2000cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | |
ターボ | 無 | |||
使用燃料 | レギュラー | |||
車両重量 | 1200kg | 1220〜1230kg | 1330kg | 1270kg |
想定実燃費 | 14.7km/L | 13.6km/L | 12.3km/L | 12.6km/L |
2代目 260系アリオンの維持費の目安
2代目アリオンの維持費※は型式によって異なり、年間195,975~218,275円(月あたり約16,300~18,200円)が目安となります。
- NZT260型アリオン
→195,975円/年(約16,300円/月) - ZRT260型アリオン
→208,175円/年(約17,300円/月) - ZRT265型アリオン
→218,275円/年(約18,200円/月) - ZRT261型アリオン
→215,775円/年(約18,000円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なります。
NZT260型アリオンは1000〜1500ccの課税クラス、ZRT260/ZRT265/ZRT261型アリオンは1500〜2000ccの課税クラスに該当します。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した2代目アリオンの自動車税は約15%増額され、自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された2代目アリオンの自動車税は減額されますが、維持費は旧標準税額をもとに算出しています。型式 新税額(2019/10/1以降) 旧標準税額 13年経過 NZT260 30,500円 34,500円 39,600円 ZRT260 36,000円 39,500円 45,400円 ZRT265 ZRT261 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、2代目アリオンはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
また環境負荷の観点から新車登録後13年が経過した2代目アリオンの重量税は約40%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 NZT260 12,300円 17,100円 ZRT260 ZRT265 ZRT261 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
2代目アリオンは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 NZT260 88,400円 ZRT260 95,600円 ZRT265 105,700円 ZRT261 103,200円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目アリオンの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |||
---|---|---|---|---|
NZT260 | ZRT260 | ZRT265 | ZRT261 | |
対人賠償責任保険 | 7 | 8 | 6 | 8 |
対物賠償責任保険 | 8 | 8 | 7 | 7 |
搭乗者傷害保険 | 8 | 3 | 6 | 5 |
車両保険 | 6 | 5 | 6 | 6 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 260系アリオンの中古車価格帯
2代目アリオンの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
なおZRT260型アリオン、ZRT265型アリオン、ZRT261型アリオンは市場に流通する中古車が少ないため、それぞれ全年式をとおした中古車価格帯としています。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |||
---|---|---|---|---|
NZT260 | ZRT260 | ZRT265 | ZRT261 | |
2007年 | 30〜65万円 | 30〜175万円 | 30〜225万円 | 30〜185万円 |
2008年 | ||||
2009年 | ||||
2010年 | 35〜65万円 | |||
2011年 | ||||
2012年 | 55〜95万円 | |||
2013年 | ||||
2014年 | 60〜135万円 | |||
2015年 | ||||
2016年 | 120〜155万円 | |||
2017年 | 120〜160万円 | |||
2018年 | 140〜170万円 | |||
2019年 | 140〜195万円 | |||
2020年 |
アリオンのライバル車
アリオンとよく比較されるライバル車としては姉妹車のプレミオのほか、同社が販売するカローラアクシオやホンダのグレイスなどが挙げられます。