レヴォーグはスバルが2014年から販売しているミドルサイズのステーションワゴンです。
レガシィシリーズのワゴン車であるレガシィツーリングワゴンが2014年をもって販売終了したことに伴い、レガシィツーリングワゴンの後継車として登場したのがレヴォーグです。
レヴォーグを英語で表記するとLEVORG、これは先代のLEGACYとTOURINGという言葉の間に、変革(REVOLUTION)をはめこんだ造語で、時代の変化に先駆けてレガシィ(伝承)を引き継ぎながら、新たなツーリングカーを市場に投入するといった想いが込められています。
したがってレガシィツーリングワゴンの後継車ではあるものの、最終型のBR系レガシィツーリングワゴンよりも全長・ホイールベースが短くなり、プレミア感はそのままにより乗りやすさが向上するよう改良されています。
車両 | 全長 | ホイールベース |
---|---|---|
BR系レガシィツーリングワゴン | 4,775mm | 2,750mm |
レヴォーグ | 4,690mm | 2,650mm |
外観はスバルの象徴でもあるヘキサゴングリルを継承し、ルーフの後端を絞るように低く抑えたことでスポーティなシルエットに仕上がっており、その洗練されたデザインが評価されレヴォーグは2014年のグッドデザイン賞を受賞しています。
なおレヴォーグは2020年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は2代目モデルとなります。(2代目モデルはフルモデルチェンジ直後で市場に出回る中古車がわずかなため割愛します。)
以下ではレヴォーグの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 VM系レヴォーグ(2014-2020)
初代 VM系レヴォーグの基本情報
初代レヴォーグは2014年に市場に登場し、型式に共通する頭文字から通称VM系と呼ばれています。
初代 VM系レヴォーグの型式
初代レヴォーグの型式はVM4、VMGの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり排気量によって区分されています。
なおVM4型レヴォーグとVMG型レヴォーグは最高出力・最大トルクが大きく異なりますので参考までに掲載いたします。
型式 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|---|
VM4 | 1600cc | 125kW(170PS)/ 4,800-5,600rpm |
250N·m(25.5kgf·m)/ 1,800-4,800rpm |
VMG | 2000cc | 221kW(300PS)/ 5,600rpm |
400N·m(408kgf·m)/ 2,000-4,800rpm |
初代 VM系レヴォーグのグレード
初代レヴォーグの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | VM4 | VMG |
---|---|---|
標準 | 1.6GT 1.6GTアイサイト 1.6GTアイサイト スマートエディション 1.6GTアイサイト Sスタイル 1.6GTアイサイト Vスポーツ |
2.0GTアイサイト |
上級 | 1.6GT-Sアイサイト | 2.0GT-Sアイサイト |
スポーツ | 1.6STIスポーツアイサイト | 2.0STIスポーツアイサイト |
初代 VM系レヴォーグのスペック
初代レヴォーグの型式ごとのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
VM4 | VMG | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 1600cc | 2000cc |
駆動方式 | 4WD | |
ターボ | 有 | |
使用燃料 | レギュラー | ハイオク |
車両重量 | 1520〜1560kg | 1560〜1570kg |
想定実燃費 | 11.3km/L | 10.6km/L |
初代 VM系レヴォーグの維持費の目安
初代レヴォーグの維持費※は型式によって異なり、年間221,775~245,275円(月あたり約18,500~20,400円)が目安となります。
- VM4型レヴォーグ
→221,775円/年(約18,500円/月) - VMG型レヴォーグ
→245,275円/年(約20,400円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、初代レヴォーグはすべて同じ課税クラス(1500〜2000cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された初代レヴォーグの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された初代レヴォーグには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 VM4 36,000円 39,500円 VMG - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代レヴォーグはすべて同じ課税クラス(1500〜2000kg)に該当します。
また、VM4型レヴォーグはエコカーに認定されていますので重量税が軽減されます。型式 エコカー 標準税額 VM4 10,000円 ー VMG ー 16,400円 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代レヴォーグは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円、ハイオク1Lあたり140円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 VM4 115,000円 VMG 132,100円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代レヴォーグの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
VM4 | VMG | |
対人賠償責任保険 | 6 | 3 |
対物賠償責任保険 | 3 | 3 |
搭乗者傷害保険 | 4 | 5 |
車両保険 | 7 | 9 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 VM系レヴォーグの中古車価格帯
初代レヴォーグの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
VM4 | VMG | |
2014年 | 65〜225万円 | 80〜245万円 |
2015年 | 80〜230万円 | 135〜285万円 |
2016年 | 110〜275万円 | 150〜305万円 |
2017年 | 125〜315万円 | 180〜330万円 |
2018年 | 170〜330万円 | 220〜355万円 |
2019年 | 190〜375万円 | 300〜385万円 |
2020年 | 220〜355万円 | 300〜415万円 |
レヴォーグのライバル車
レヴォーグとよく比較されるライバル車としては、先代のレガシィツーリングワゴンやマツダのアテンザワゴンなどが挙げられます。