ヴェゼルはホンダが2013年から販売しているコンパクトサイズのクロスオーバーSUVです。
ヴェゼルはホンダが誇る人気車フィットをベースに開発されたコンパクトSUVで、SUVライクな足元にクーペライクなアッパーデザインの組み合わせという時代のニーズにあったデザインや、燃費の良さや運転のしやすさなどもあいまって、2014〜2016年にかけて国内のSUV販売台数1位を3年連続獲得するなど、現在のSUV市場を代表する車となりました。
2017年には同じコンパクトSUVをコンセプトにしたトヨタのC-HRに販売台数1位の座を明け渡し2位となりましたが、それでもヴェゼルが人気車であることには変わりありません。
なおヴェゼルは販売開始から現在までの間フルモデルチェンジを行っていませんので、現在販売中の車両は初代モデルとなります。
以下ではヴェゼルの型式やグレード、簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
初代ヴェゼル(2013-)
初代ヴェゼルの基本情報
初代ヴェゼルの型式
初代ヴェゼルの型式はRU1、RU2、RU3、RU4の4種類です。
それぞれの型式は以下のとおり搭載されるエンジンの種類や駆動方式によって区分されています。
型式 | エンジン | 駆動方式 |
---|---|---|
RU1 | ガソリン | 2WD |
RU2 | 4WD | |
RU3 | ハイブリッド | 2WD |
RU4 | 4WD |
初代ヴェゼルのグレード
初代ヴェゼルの主なグレード構成は以下のとおりです。
グレード | RU1 | RU2 | RU3 | RU4 |
---|---|---|---|---|
廉価 | G G・ホンダセンシング |
ハイブリッド ハイブリッド・ホンダセンシング |
||
標準 | X X・ホンダセンシング |
ハイブリッドX ハイブリッドX・ホンダセンシング |
ハイブリッドX ハイブリッドX・Lパッケージ ハイブリッドX・ホンダセンシング |
|
上級 | S | – | ハイブリッドZ ハイブリッドZ・ホンダセンシング |
|
スポーツ | RS RS・ホンダセンシング ツーリング・ホンダセンシング |
ハイブリッドRS ハイブリッドRS・ホンダセンシング |
– |
初代ヴェゼルのスペック
初代ヴェゼルの型式ごとのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |||
---|---|---|---|---|
RU1 | RU2 | RU3 | RU4 | |
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | ||
排気量 | 1500cc | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
ターボ | 無 | |||
使用燃料 | レギュラー | |||
車両重量 | 1180〜1210kg | 1270kg | 1270〜1320kg | 1350〜1390kg |
想定実燃費 | 14.3km/L | 13.6km/L | 18.9km/L | 17.2km/L |
初代ヴェゼルの維持費の目安
初代ヴェゼルの維持費※は型式によって異なり、年間167,575~199,175円(月あたり約14,000~16,600円)が目安となります。
- RU1型ヴェゼル
→194,475円/年(約16,200円/月) - RU2型ヴェゼル
→199,175円/年(約16,600円/月) - RU3型ヴェゼル
→167,575円/年(約14,000円/月) - RU4型ヴェゼル
→174,375円/年(約14,500円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
自動車税は排気量によって異なりますが、初代ヴェゼルはすべて同じ課税クラス(1000〜1500cc)に該当します。
また自動車税制改正により2019年10月1日以降に新車登録された初代ヴェゼルの自動車税は減額されるため、維持費は新税額をもとに算出しています。(2019年9月30日以前に新車登録された初代ヴェゼルには旧税額が適用されます。)型式 新税額(2019/10/1以降) 旧税額 RU1 30,500円 34,500円 RU2 RU3 RU4 - 重量税
重量税は車両重量によって異なりますが、初代ヴェゼルはすべて同じ課税クラス(1000〜1500kg)に該当します。
またRU3/RU4型ヴェゼルはエコカーに認定されているため重量税が軽減されます。型式 税額(エコカー) 標準税額 RU1 – 12,300円 RU2 RU3 7,500円 – RU4 - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を50,000円としています。 - 自賠責
初代ヴェゼルは自家用乗用車に該当しますので、自賠責の金額は10,775円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した型式ごとの使用燃料と想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 RU1 90,900円 RU2 95,600円 RU3 68,800円 RU4 75,600円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代ヴェゼルの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |||
---|---|---|---|---|
RU1 | RU2 | RU3 | RU4 | |
対人賠償責任保険 | 5 | 5 | 7 | 6 |
対物賠償責任保険 | 6 | 6 | 7 | 8 |
搭乗者傷害保険 | 7 | 5 | 7 | 6 |
車両保険 | 6 | 5 | 9 | 8 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
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初代ヴェゼルの中古車価格帯
初代ヴェゼルの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
なおRU2型ヴェゼルは市場に流通する中古車が少ないため、全年式をとおした中古車価格帯としています。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |||
---|---|---|---|---|
RU1 | RU2 | RU3 | RU4 | |
2013年 | 85〜185万円 | 90〜245万円 | 85〜210万円 | 105〜195万円 |
2014年 | ||||
2015年 | 115〜215万円 | 120〜210万円 | 130〜205万円 | |
2016年 | 120〜225万円 | 135〜235万円 | 150〜235万円 | |
2017年 | 140〜230万円 | 150〜240万円 | 170〜235万円 | |
2018年 | 160〜275万円 | 170〜260万円 | 180〜255万円 | |
2019年 | 160〜320万円 | 175〜315万円 | 230〜335万円 | |
2020年 | 175〜280万円 | 200〜325万円 | 260〜285万円 |
ヴェゼルのライバル車
ヴェゼルとよく比較されるライバル車としてはトヨタのC-HRやマツダのCX-3、日産のジュークなどが挙げられます。