タントはダイハツが2003年から販売しているスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。
タントは先行して同社で販売していた軽トールワゴンのムーヴの流れから登場した、ムーヴの室内空間をさらに拡大した全高の高いスーパーハイトワゴンです。
室内空間の広さや乗降性の良さなど使い勝手が高く評価され、現在ではダイハツを代表する車となりました。
タントはイタリア語で「とても広い」や「たくさんの」といった意味を指します。
室内空間の広いタントにピッタリの言葉で、ファミリーユースを想定して使う人みんなにたくさんの幸せをもたらす車になってほしいといった想いも込められています。
なおタントは2007年、2013年、2019年にフルモデルチェンジを行っており、現在販売されている車両は4代目モデルとなります。
以下ではタントの型式や簡単なスペックなど基本情報を説明したあとで、型式ごとの維持費の目安、中古車価格帯を紹介していきます。
目次
初代 L300系タント(2003-2007)
初代 L300系タントの基本情報
初代タントは2003年に登場し、型式に使用されている数字が300台であることから通称L300系と呼ばれています。
初代 L300系タントの型式
初代タントの型式はL350S、L360Sの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
L350S | 2WD |
L360S | 4WD |
初代 L300系タントのスペック
初代タントのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
L350S | L360S | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 870〜920kg | 920〜960kg |
想定実燃費 | 13.5km/L | 11.5km/L |
初代 L300系タントの維持費の目安
初代タントの維持費※は型式によって異なり、年間153,870~170,570円(月あたり約12,800~14,200円)が目安となります。
- L350S型タント
→153,870円/年(約12,800円/月) - L360S型タント
→170,570円/年(約14,200円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
初代タントは軽自動車ですので660cc以下の課税クラスとなります。
また初代タントはすでに新車登録後13年以上が経過しているため、環境負荷の関係で自動車税が約80%増額され12,900円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスとなります。
また初代タントはすでに新車登録後13年以上が経過しているため環境負荷の関係で重量税が約25%増額され、18年以上が経過する一部の車両についてはさらに約10%増額されますが、維持費は13年経過車両をもとに算出しています。型式 税額(13年経過) 18年経過 L350S 4,100円 4,400円 L360S - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
初代タントは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 L350S 96,300円 L360S 113,000円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の初代タントの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
L350S | L360S | |
対人賠償責任保険 | 3 | 1 |
対物賠償責任保険 | 2 | 2 |
搭乗者傷害保険 | 3 | 1 |
車両保険 | 3 | 3 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
初代 L300系タントの中古車価格帯
初代タントの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
L350S | L360S | |
2003年 | 5〜30万円 | 5〜55万円 |
2004年 | ||
2005年 | 5〜45万円 | |
2006年 | 5〜50万円 | |
2007年 | 5〜45万円 |
2代目 L370系タント(2007-2013)
2代目 L370系タントの基本情報
2代目タントは2007年に登場し、型式の記載から通称L370系と呼ばれています。
2代目 L370系タントの型式
2代目タントの型式はL375S、L385Sの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
L375S | 2WD |
L385S | 4WD |
2代目 L370系タントのスペック
2代目タントのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
L375S | L385S | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 900〜960kg | 950〜1010kg |
想定実燃費 | 15.2km/L | 13.9km/L |
2代目 L370系タントの維持費の目安
2代目タントの維持費※は型式によって異なり、年間135,770~143,770円(月あたり約11,300~12,000円)が目安となります。
- L375S型タント
→135,770円/年(約11,300円/月) - L385S型タント
→143,770円/年(約12,000円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
2代目タントは軽自動車ですので660cc以下の課税クラスに該当します。
また新車登録後13年以上が経過している一部の年式の2代目タントは環境負荷の関係で自動車税が約80%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 13年経過 L375S 7,200円 12,900円 L385S - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスに該当します。
また環境負荷の関係で新車登録後13年以上が経過した2代目タントの重量税は約25%増額されます。
なお2代目タントはどちらの型式もエコカーに該当するグレードと該当しないグレードが混在しており、エコカーに該当するグレードについては重量税が軽減されるため、維持費はエコカーに該当するグレードをもとに算出しています。型式 エコカー 標準税額 13年経過 L375S 2,500円 3,300円 4,100円 L385S - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
2代目タントは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 L375S 85,500円 L385S 93,500円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の2代目タントの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
L375S | L385S | |
対人賠償責任保険 | 2 | 1 |
対物賠償責任保険 | 2 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 3 | 1 |
車両保険 | 2 | 2 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
2代目 L370系タントの中古車価格帯
2代目タントの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
L375S | L385S | |
2007年 | 5〜70万円 | 5〜65万円 |
2008年 | ||
2009年 | 5〜70万円 | 10〜85万円 |
2010年 | 5〜75万円 | 20〜75万円 |
2011年 | 5〜95万円 | 25〜95万円 |
2012年 | 10〜100万円 | 25〜110万円 |
2013年 | 20〜95万円 | 30〜115万円 |
3代目 LA600系タント(2013-2019)
3代目 LA600系タントの基本情報
3代目タントは2013年に登場し、型式の記載から通称LA600系と呼ばれています。
3代目 LA600系タントの型式
3代目タントの型式はLA600S、LA610Sの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
LA600S | 2WD |
LA610S | 4WD |
3代目 LA600系タントのスペック
3代目タントのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
LA600S | LA610S | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 920〜960kg | 970〜1010kg |
想定実燃費 | 16.5km/L | 16.0km/L |
3代目 LA600系タントの維持費の目安
3代目タントの維持費※は型式によって異なり、年間129,070~131,570円(月あたり約10,800~11,000円)が目安となります。
- LA600S型タント
→129,070円/年(約10,800円/月) - LA610S型タント
→131,570円/年(約11,000円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
3代目タントは軽自動車ですので660cc以下の課税クラスに該当します。
また環境負荷の関係で2015年4月以降に販売された3代目タントの自動車税は50%増額されますが、維持費は標準税額をもとに算出しています。型式 標準税額 2015年4月以降 LA600S 7,200円 10,800円 LA610S - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスに該当します。
また3代目タントはすべてのグレードがエコカーとして認定されていますので、重量税が軽減されます。型式 税金(エコカー) LA600S 2,500円 LA610S - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
3代目タントは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 LA600S 78,800円 LA610S 81,300円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の3代目タントの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
LA600S | LA610S | |
対人賠償責任保険 | 1 | 1 |
対物賠償責任保険 | 1 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 3 | 3 |
車両保険 | 2 | 1 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
3代目 LA600系タントの中古車価格帯
3代目タントの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
LA600S | LA610S | |
2013年 | 35〜120万円 | 40〜145万円 |
2014年 | 20〜145万円 | 35〜145万円 |
2015年 | 30〜155万円 | 40〜155万円 |
2016年 | 40〜165万円 | 70〜165万円 |
2017年 | 45〜175万円 | 80〜165万円 |
2018年 | 55〜170万円 | 90〜165万円 |
2019年 | 85〜175万円 | 100〜175万円 |
4代目 LA650系タント(2019-)
4代目 LA650系タントの基本情報
4代目タントは2019年に登場し、型式の記載から通称LA650系と呼ばれています。
4代目 LA650系タントの型式
4代目タントの型式はLA650S、LA660Sの2種類です。
それぞれの型式は以下のとおり駆動方式によって区分されています。
型式 | 駆動方式 |
---|---|
LA650S | 2WD |
LA660S | 4WD |
4代目 LA650系タントのスペック
4代目タントのスペックは以下のとおりです。
項目 | 型式 | |
---|---|---|
LA650S | LA660S | |
エンジン | ガソリン | |
排気量 | 660cc | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
ターボ | 混在 | |
使用燃料 | レギュラー | |
車両重量 | 880〜920kg | 930〜970kg |
想定実燃費 | 16.8km/L | 15.8km/L |
4代目 LA650系タントの維持費の目安
4代目タントの維持費※は型式によって異なり、年間131,270~136,170円(月あたり約10,900~11,300円)が目安となります。
- LA650S型タント
→131,270円/年(約10,900円/月) - LA660S型タント
→136,170円/年(約11,300円/月)
維持費はすべて1年間の費用として算出しています。
また重量税と自賠責の支払いは車検と同時に行いますので、重量税、車検費用、自賠責は2年に1回の車検の際に発生する費用を1年分に按分した金額になります。
- 自動車税
4代目タントは軽自動車ですので660cc以下の課税クラスに該当するため10,800円となります。 - 重量税
軽自動車の重量税は車両重量の大小にかかわらず同じ課税クラスに該当します。
また4代目タントはすべてのグレードがエコカーとして認定されていますので、重量税が軽減されます。型式 税金(エコカー) LA650S 2,500円 LA660S - 車検費用
車検代行料金、一般消耗品の交換費用などを含め車検費用を30,000円としています。 - 自賠責
4代目タントは軽自動車ですので、自賠責の金額は10,570円となります。 - 燃料代
年間10,000km走行、レギュラー1Lあたり130円を前提条件として、基本情報で説明した想定実燃費をもとに燃料代を算出しています。型式 燃料代 LA650S 77,400円 LA660S 82,300円
任意保険料は加入者の年齢やフリート等級などによって大きく変動するため維持費の目安から外しています。
ご参考までに、任意保険料は型式ごとの保険支払状況に基づいて毎年料率クラスを算出しており、損害保険料率算出機構の定める2021年の4代目タントの型式別料率クラス※は以下のとおりとなります。
補償内容 | 料率クラス | |
---|---|---|
LA650S | LA660S | |
対人賠償責任保険 | 2 | 2 |
対物賠償責任保険 | 1 | 1 |
搭乗者傷害保険 | 2 | 2 |
車両保険 | 2 | 2 |
ほとんどの保険会社がこの料率クラスをもとに保険料を決定していますが、具体的な算出方法は各社に委ねられているため会社によって保険料は異なります。
複数の保険会社の保険料を比較したい場合は無料の一括見積もりサービスを活用しましょう。
4代目 LA650系タントの中古車価格帯
4代目タントの型式別の中古車価格帯は以下のとおりです。
年式 | 中古車価格帯(車両価格) | |
---|---|---|
LA650S | LA660S | |
2019年 | 80〜215万円 | 95〜190万円 |
2020年 | 90〜235万円 | 125〜200万円 |
タントのライバル車
タントとよく比較されるライバル車としては、ホンダのN-BOXや日産のデイズルークス、スズキのスペーシアや三菱のeKスペースなどが挙げられます。